☆☆☆ ダニール・クビアト
フリー走行では5位、7位、7位とダニエル・リカルドより順調だったのに、予選で急変15位。この不思議な失速は何かトラブルでもと思ったが、「パルクフェルメ規定」後のパーツ交換は一切なし。ソフトタイヤでスタート、3セット目は新品スーパーソフトでアグレッシブに進め、リカルド以上の自己ベストタイムを記録。7位入賞によってクビアトの2016年シーズンが開幕した。今季は1カ月後に母国ロシアGPだ。

☆☆☆ キミ・ライコネン
過去11回のバーレーンで2位4回、3位3回。勝ってはいなくとも優勝戦線に加わってくる。高低差15mあるコースで、とくにセクター2後半とセクター3が得意に見え、前後荷重移動バランスを感覚的につかみきる巧さが目立つ。あのスタート(!)は惜しかった。本人より代表のマウリツィオ・アリバベーネさんが、くやしがる。セバスチャン・ベッテル不在の危機に5回目の2位。ここの表彰台はシャンパンでなく現地産のローズ・スパークリングウォーター。ちょっと飲んだだけでノンアルコールは、お気に召さなかったか。

☆☆☆☆ パスカル・ウェーレイン
初めてだから堅実に、ミディアムタイヤを履いてコースを学ぶと同時に、マシン基本セッティングをフリー走行で続けた。これは正しいアプローチ。しだいにプッシュ、しばしば縁石で跳ねて乱れてもリアクションがすばやかった。予選16位は、もうマシンの“限界”タイム、2戦目の新人に大器を感じた。決勝13位で、自己ベストタイムがフェルスタッペンより上の6位を同じスーパーソフトで出しきるとは衝撃の一語に尽きる。

☆☆☆☆ ストフェル・バンドーン
急きょ決まったデビュー戦に臨む彼のアプローチも正しかった。3月12日鈴鹿でスーパーフォーミュラ初走行を取材したとき、着実で謙虚で冷静な態度を目の当たりにした。ドクターストップとなったアロンソが“コーチ”役、初マシンと初タイヤを把握して確実にセクター2と3が速くなる。予選12位、決勝10位。なによりミスがまったくない3日間は評価に値する。この72時間、レース人生初めてのプレシャーに耐えたのだから。

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武井さらたけいさら
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