短期的なアプローチのせいでF1が立ち遅れていった

 将来、大きな利益をもたらす可能性があるものを犠牲にして、今の契約を最大限に利用するという短期的な考え方が、雪だるま式に問題を悪化させている。しかしエクレストンの年齢で方針を変えることは期待できない。

 インターネットですべてをただで提供することが正しい解決法というわけではない。そうすればF1が抱える問題がすべて解決するという指摘が繰り返しなされているが、それはありえない。

 ただ、いまやテレビマーケットにおいては他のスポーツがF1に先んじているのは確かだ。プレミアリーグはエクレストンの全世界的な権利モデルを採用したが、それによってサッカーは多くの国でF1より人気がある、とっつきやすいスポーツとなった。一方、アメリカのスポーツは有料のオンラインモデルを選び、そのシステムは勢いを増し始めている。

 後者の方式には大きなリスクがあったが、すでに結果は出つつあり、先進的な考えを持つスポーツ団体は、従来のテレビ収入の減少に苦しまずに済んでいる。このエリアにおいて、F1は大きく遅れを取っている。

 エクレストンの退陣は、遅れを取り戻すためのプロセスを加速する道へとつながるだろう。

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