2023年3月24日より、F1史上初の巡回展『F1 Exhibition』がスペインのマドリードで始まる。ハースF1チームと、画期的で臨場感あふれる同展のプロデューサーたちが協力し、2020年のF1バーレーンGPのオープニングラップで激しいクラッシュに見舞われて炎上し焼け焦げた『VF-20』のシャシーが一般公開されることになった。
当時ハースに所属していたロマン・グロージャンは、人が耐えられるなかでも最も恐ろしい出来事のひとつを経験した。ガードレールの後ろで炎が上がるなか、窮屈なコクピットからなんとか脱出したのだ。マシンがバリアを突き破るという大きな衝撃をグロージャンが生き延びたこと自体が奇跡であり、F1マシンの安全性が証明された。