投稿日: 2016.04.13 14:22
シルバーストン、「ジャガー・ランドローバー」への売却は実現するのか
AUTOSPORT web
「ジャガー・ランドローバー」がシルバーストン・サーキットの買収交渉を進めている。サーキットの所有者であるブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)も売却に前向きだ。
BRDC代表のジョン・グラントは2016年2月の時点で売却計画を明らかにしており、4月7日にメンバーによる投票が行われた。結果は54%が売却に賛成というもので、BRDCは今後の計画を検討中だという。
シルバーストンに対しては、ジネッタ社のオーナーであるローレンス・トムリンソンからも買取のオファーがあり、これも状況を複雑にしている。
現在は「ジャガー・ランドローバー」と独占交渉するという合意があるため、BRDCは7月までトムリンソンとは交渉することができない。しかし、この「第2のオファー」があるために、BRDCメンバーの間で意見が割れている。
一部のメンバーは、シルバーストンをモータースポーツに関係のない企業に売却することを懸念している。会議に参加した、あるメンバーは「意見は非常に拮抗している」と語り、いまだシルバーストンの確かな将来は決まっていないようだ。
シルバーストンは1950年に始まったF1世界選手権、最初のレースの開催地であり、「モータースポーツの聖地」として知られている。2009年に当時BRDC会長を務めていたデイモン・ヒルがイギリスGPの長期開催契約を締結、2026年までの開催が確約されている。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています