話をしばらく聞くうちに、長谷川総責任者はむしろ全体的なパフォーマンスのことをより気にしているように思えた。「もちろん、各チームの燃料搭載量などが異なるので一概には言えませんけど、それでもやっぱりペースが遅いよりは速い方がいいですよね」と語る。

「フェラーリもすごくいいですけど、何よりルノーが速いですね。一方で僕らのパフォーマンスは、見ている皆さんもパッとしないと思ってるんじゃないでしょうか」

ルノーPUを積むレッドブルの背中を追うバンドーン
ルノーPUを積むレッドブルの背中を追うバンドーン

 確かに、マクラーレン・ホンダの新車MCL32は、順調に周回を重ねるようになってからでもとびきりの速さを発揮しているとは言いがたい。「速いクルマは、走り出しからいきなり速い」という昔からの格言は、おそらく今も有効だろう。

「1年前のテストと比べても、順位や周回数などは同じようなもので、そう変わらない。でも、去年と同じじゃダメだろうという思いは正直あります。信頼性も大事ですけど、速くなければ意味がない。でも、ヒットも打ったことのない選手が、『俺はホームランを打つ』と言ったところで、相手にしてもらえない。まずはヒットを打たないと」 

 長谷川総責任者はそこでようやく笑顔を見せ、最後にこう結んだ「パフォーマンスにがっかりしたとか、そういうのはまだ全然早いです。今回の結果に満足してないことはもちろんですが、まだまだこれから頑張って、パフォーマンスを上げて行きますよ」

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