F1第11戦イギリスGPでも勝利し、6連勝となったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。今シーズンはライバルと呼ばれる存在は現れるのだろうか。スイス在住のF1ジャーナリスト、マチアス・ブルナーがレースの週末を振り返る。
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 マックス・フェルスタッペンの『ドリームシーズン』はとどまるところを知らない。シルバーストンで開かれたイギリスGPで、彼はマイアミ、モナコ、スペイン、カナダ、オーストリアに続く6連勝を達成した。シーズン序盤のバーレーンとオーストラリアも含めるとシーズン8勝目。F1世界選手権でのポディウムフィニッシュは通算87回となった。

 また、レッドブル・レーシングとしては11戦連続の勝利(通算102勝目)をあげ、1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストを擁するマクラーレンが打ち立てたF1記録と肩を並べている。

 イギリスGPの週末に明らかになったのは、もはやマックス・フェルスタッペンを止められるのはマックス・フェルスタッペンだけ、ということだ。彼は右手に包帯をした姿でシルバーストンに現れた。いったい何が起きたのだろうか。マックスは言う。「(レースの週の)木曜に手に痛みを感じたんだ。特に捻ったりした覚えはなくて、理由はよくわからないんだけどね。プラクティス初日の金曜にはまだだいぶ痛みがあったけど、土曜にはずいぶん良くなった。そして、グランプリの当日には、もうまったく気にならなかった。自分でも予想していたことだけど、レースになってアドレナリンが出始めると、そんなことは全部忘れてしまうんだ」

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