フェルナンド・アロンソの中国GPへの「条件つき」出走許可をFIAが発表したのは、現地時間の午後6時32分。メディカルチェックが終わってから、とうに6時間が過ぎていた。診断結果には、ほぼ問題がなかったことはFIAも認めている。だとすれば、すぐに発表されてもよかったはずだ。なぜ、ここまで正式発表が遅れたのだろうか。

 FIAからの発表に先立って午後4時45分から行われたアロンソの会見も、実にはっきりしないものだった。その時点ではFIAから何も発表がなかったにもかかわらず、アロンソは「大丈夫だと100%確信している」「100%だと感じている」と繰り返すばかり。なぜ遅れているのかという質問に対しては「それはFIAに聞くことだよね。おそらく書類を整えるとか、そういうことで時間がかかってるんじゃないかな」と答えた。とはいえ、その間アロンソは伏し目がちで、勘ぐった見方をすれば、何か別のことを隠しているような印象だった。

 会見後、マクラーレンの内部事情にくわしいイギリス人ジャーナリストが「ある幹部のコメント」として、こんな内幕を語ってくれた。

「彼が言うには、FIAはメディカルチェックの直後に、アロンソの体調に問題がないことは確認できていたらしい。なぜ、ここまで遅らせたかというと、前戦バーレーンでのロン・デニスの横やりが原因だというんだ。ロンは事故直後のFIAの検査が不十分だとして、バーレーン欠場の撤回を求めた。そのことに彼らは相当頭に来ていて、すんなりとゴーサインを出したくなかったようなんだ──」

 実は、会見でもデニスのバーレーンでの言動について質問が出た。アロンソは「それと今回の決定とは、まったく関係ないことだ。(遅れているのは)あくまでFIA内部の手続き上の問題だよ」と、いったんは全否定した。しかし、続けて「FIAが決定を下せば全員が満足するだろう。何よりも、これは僕の安全に関わることなんだから」と語った。これまた推測でしかないが、アロンソの体調を第一に考えず、強硬にバーレーンGPに出場させようとしたロン・デニスの言動に、自身は必ずしも同意していなかったことを吐露した発言だったのではないだろうか。

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