ここで雨量による2回目のコーションが発動し、レースは1時間43分の赤旗中断に突入する。まだトラック上には雨量が残る31周目の再開後、クリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)がギブスから首位の座を奪い返すと、34周目にはSVGに続きポールウイナーにも悲運が襲い、ハイドロプレーニングを起こしたカマロZL1の5号車はターン6のタイヤバリアに激突。これでシカゴの主役級と目されたふたりが戦列を去ることに。

 ここから終盤の戦略的な判断でフィールドが混乱するなか、ベルとギブス、そしてタイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)ら、好調トヨタ陣営が優勝争いを展開し、その背後でジリジリとポジションを上げて来たボウマンが、ステージ2を制したハンドのマスタング“ダークホース”を追い詰め2番手まで浮上してくる。

 その前段でタイヤ交換を済ませていたカムリXSE艦隊は、49周目からのファイナルステージ後に前方の車列を掻き分けるのに時間を取られるなか、首位ハンドを51周目に仕留めたボウマンだったが、ここでジョシュ・ベリー(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)が2回目のクラッシュを喫して最後のコーションが発動する。

 首位の48号車のカマロZL1は古いウエットタイヤでステイする判断を下すと、レースは54周目のリスタート時点で長期中断の影響から最大延長時間に到達。最後は各所でクラッシュや接触上等の肉弾戦が頻発するなか、ホワイトフラッグで2番手ハンドを捉えたレディックも、攻めの姿勢でわずかにエイペックスのウォールへタッチするミスを犯して48号車に届かず。3番手にもギブスを従えたボウマンが、最後まで集中力を切らすことなくトップチェッカーを受けた。

「やれやれ……(スプリントカーの事故で)背骨を折って、脳にダメージも負い、それ以来ずっと調子が悪かったんだ」と、2022年のラスベガス以来となる勝利を飾ったボウマン。

「僕はもう一度レースに勝てるチャンスがあるかどうか、疑い始めていたんだ……これは(深酒の)マズい取引になるだろうが、それもこのスポーツの最高の瞬間の一部さ!」

初代大会覇者SVGがまさかの脱落第1号、ボウマンが雨絡みのシカゴで80戦ぶり勝利/NASCAR第20戦
明らかにこの日の最速車両として14周をリードしたクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)も、最後は中段接触バトルの巻き添えに
初代大会覇者SVGがまさかの脱落第1号、ボウマンが雨絡みのシカゴで80戦ぶり勝利/NASCAR第20戦
「明らかに失敗だ。乾いたラインに留まろうとし、少しステアリングを切りすぎた」と2週連続2位のタイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)
初代大会覇者SVGがまさかの脱落第1号、ボウマンが雨絡みのシカゴで80戦ぶり勝利/NASCAR第20戦
「僕はもう一度レースに勝てるチャンスがあるかどうか、疑い始めていたんだ……」と、自身初のロードコース勝利を飾ったボウマン
初代大会覇者SVGがまさかの脱落第1号、ボウマンが雨絡みのシカゴで80戦ぶり勝利/NASCAR第20戦
ウエットで7周をリードしつつ、4位惜敗のジョーイ・ハンド(RFKレーシング/フォード・マスタング)も「世界中の多くの市街地でレースをしてきたが、このような背景は他にはない」とシカゴを称賛

本日のレースクイーン

前田星奈まえだせな
2026年 / D1グランプリ
VALINO GIRLS
  • auto sport ch by autosport web

    SUPER GT PARADE LAP EP.2 Produced by autosport web

    禁断のGT500スワップ企画第2弾!
    ニッサンZのコクピットに坪井翔と野尻智紀が潜入

  • auto sport

    auto sport 2026年12月号 No.1626

    特集 GAME CHANGER
    一夜にしてカテゴリーの趨勢を塗り替えた
    名車・名プロジェクト

  • asweb shop

    鈴鹿1000km 50回大会記念
    メモリアルフォトブック


    1966年に始まった鈴鹿1000kmレースの歴史を、50回大会を記念して振り返るメモリアルブック

    3,000円