NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第21戦 JAG Metals 350
開催日:11月3日

クリストファー・ベルが3位フィニッシュ

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第21戦『JAG Metals 350』が11月3日(金)にテキサス・モーター・スピードウェイで開催された。

 トラック・シリーズも残り3戦。プレーオフドライバーは6人に絞られ、最終戦でタイトルを争う上位4人に入るための争いも今大会を含めた2戦で決まる。現在、トヨタ勢ではクリストファー・ベル、マット・クラフトン、ベン・ローズの3名がこの6名の中に残っている。

 3日(金)午後7時11分、1.5マイルオーバルを35周、35周、77周の3ステージ合計147周(220.5マイル:約350km)して競われる決勝レースがスタート。3番手からスタートしたベルが、スタートしてすぐのコーションから再スタートで2位に上がり、25周目の2度目のコーション時には上位勢がピットインしたのに対しコース上に残ったベルは首位へ。

 そのままステージ1を制した。ローズが4位、クラフトンが6位、マイアット・スナイダーが7位、前戦キャリア初勝利を挙げたノア・グラッグソンが10位に入った。

 ステージ2は、ステージ1終盤のコーションでピットインしていた車両が上位へ浮上して再スタート。4位スタートのグラッグソンが好ダッシュを決めて2位に上がると、60周目には首位を走っていたチームメイト、スナイダーをかわして首位浮上。

 グラッグソンがステージ2ウィン。スナイダー、12位スタートから追い上げたベルが3位でカイル・ブッシュ・モータースポーツの若手がトップ3独占。カップ・シリーズでタイトルを争っているマーティン・トゥルーエクス・Jr.の実弟であるライアン・トゥルーエクスが5位、ローズ6位、クラフトンは8位となった。

 ステージ3も、ステージ2終盤にピットインした車両がコース上に残ったため順位が入れ替わった。ここでクラフトンは痛恨のピット作業違反ペナルティ。ベルがトヨタ勢最上位の8位で再スタート。

 ステージ3は一度もイエローコーションが出ない展開のままチェッカーを迎えることとなり、追い上げたベルがトヨタ勢最上位の3位フィニッシュ。プレーオフランキング首位の座を守った。

 グラント・エンフィンジャー7位、ライアン・トゥルーエクス8位、クラフトンは9位、グラッグソンが10位。プレーオフを争っているローズは、ステージ2まではトップ10圏内を走行していたが、ステージ3スタート前のピット作業でタイムをロスし大きくポジションダウン。追い上げたが18位でレースを終えた。

 この結果、ランキングでクラフトンはカットラインとなる5位から24ポイント差の3位。ローズは圏外の5位へとひとつポジションを落としたが、4位とは5ポイントの僅差で、最終戦でのプレーオフ進出を目指し次戦に臨む。

 次戦第22戦は11月10日(金)にフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催される。

ドライバー クリストファー・ベル

「ステージ1は予定通りのレースが出来、首位にも立てた。その後のピットで後退し、トップ3までは追い上げたがそこまでだった。しかし我々のトヨタ・タドラのハンドリングは最高だった。ただ、他の車両のハンドリングも良かったようだ」

「ポイントの面で考えれば良いレースだったと言えなくもないが、我々はポイント獲得レースを望んでいない。我々にはレギュラーシーズンで稼いだボーナスポイントがあるので、勝ちを狙うレースが出来ると思っていたし、ステージ1までは勝てそうな感触もあった」

「(第17戦)ロードンで勝って以来、勝てそうで勝てない(4戦中2位2回、3位1回)レースが続いている。ポイント面では悪いレースではなかったが、勝ちたかった」

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