「本当に壮観なワインディングでの新たな記録、フォルクスワーゲンと”ID.”ブランドの大使である『フォルクスワーゲンID.R.』は、この中国初の記録をもって、現時点でのエレクトロニック・モビリティにどんなパフォーマンスが可能なのか、再び世界に示すことができた」と語るのは、VW市販車部門のCOO(最高執行責任者)を務めるラルフ・ブランドシュテッター。

「ここまでの経緯を見ても明らかなように、ID.R.は電動モビリティとして既存の記録を打ち破るばかりか、新たなベンチマークを打ち立てることさえ可能だ。そしてなにより、ID.R.は未来のモビリティがどれほどエモーショナルで刺激的かを示してくれている」

 そして、このバンピーで荒れた公道のワインディングで、プロトタイプEVのステアリングを握ったデュマは、アタックを振り返るとともに次のように付け加えた。

「今回、天門山のビッグゲート・ロードで記録を作れた瞬間を、僕は今後も忘れないだろう。それほど刺激的で、スペクタクルなドライブだったよ」と、ID.R.登場以来一貫してステアリングを握ってきたスペシャリストのデュマ。

「このマシンで、EV史上初ばかりか、中国で初の公道タイムアタックレコードを樹立できたことを誇りに思う。僕らが事前に持っていた情報はほんのわずかで、テストも満足に行えなかった。そのことがこの挑戦を本当に困難なものにしたんだ」

「ステージは信じられないくらい狭く、曲がりくねっていて、尋常じゃない難易度だったが、電動モーターと4輪トルクベクタリングを備えるID.R.のドライブは心の底から楽しかった」

「短い全開区間では、電気モーターのビッグトルクが大きな武器になった。そして高速セクションではエアロダイナミクス性能が、僕にさらなるトラクションを与えてくれたよ」

 これで北米、欧州、中国でEVタイムレコードの保持車となった『フォルクスワーゲンID.R.』は、この後、9月10日に開幕するIAAフランクフルト国際モーターショーでの展示に向け空輸され、同じ会場ではVWの電動ブランド・ロードカーの第1弾モデルとなる『ID.3』のワールドプレミアが予定されている。

PPIHCでの新記録樹立以降、一貫してステアリングを握ってきたロマン・デュマ
131.5mもの高さを持つ天然の要害”Heaven’s Gate(天国の門)”をくぐり抜けながらのアタックで、7分38秒585の公式記録を樹立した
9月10日に開幕するIAAフランクフルト国際モーターショーでのデビューが予定される『ID.3』

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