続く日曜のレース2は、リバースグリッドでフロントロウ2番手に並んだミシェル・ハルダーが攻撃的なドライビングを披露。現選手権リーダーでリバースポールシッターのダン・ロイド(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/Brutal Fish Racing Team)に対し、わずかに出遅れながらも追いすがると、1コーナーのアウトサイドから回り込むようにマシンをねじ込んでいく。

 この強気なドライビングで、TCRシリーズのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)公式テスター経験もある初代UK王者を仕留めたミシェルは、14周のレース中に1度もロイドの挑戦を受けることなく突き放し、約2秒のマージンを築いてトップチェッカー。

 2位ロイド、3位ダニエル・ナジー(ヒュンダイi30 N TCR/BRC Racing Team)ら実力者たちや、4位に続いた兄のマイクを上回る力強いレースペースで、史上初のTCRヨーロッパ女性ウイナーの称号を手にした。

「まだ信じられない気分。素晴らしいスタートが切れて、最初のコーナーでなんとかリードを奪おうとチャレンジした」と振り返った勝者ミシェル。

「その後も、信じられないことに私のペースは誰よりも速かった。初めて来たゾルダーで1度もミスを犯さず、シリーズで勝利した最初の女性ドライバーになるなんて予想外よ。兄のマイクも前日に2位を獲得したし、素晴らしい週末になった」

 また、本来はこの週末にWTCR、TCRヨーロッパとのトリプルヘッダーでの第2戦が予定されていたETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップだが、レースウイーク目前になって渡航制限と検疫要件のためFIAから開催延期の通達がなされ、TCRツーリングカーたちとの再演はならず。

 ETRCとしては、スペインのハラマ戦ともども2021年シーズンへの開催延期がアナウンスされ、これで2020年シーズンは全4戦に縮小されることが決まった。

 第2戦を終えたTCRヨーロッパ・シリーズは、この週末の結果で日曜2位に入ったロイドがマイク・ハルダーに対する選手権リードを9点に拡大。続く第3戦は9月26〜27日にイタリア・モンツァでの超高速バトルが予定される。

レース2ではスタートの攻防で抜け出したミシェル・ハルダーが、後方ダン・ロイドを上回るペースで、シビック対決を制する
レース2ではスタートの攻防で抜け出したミシェル・ハルダーが、後方ダン・ロイドを上回るペースで、シビック対決を制する
マット・オモラと同様、レース2で気を吐いたBRC Racingのダニエル・ナジーが3位表彰台を死守した
マット・オモラと同様、レース2で気を吐いたBRC Racingのダニエル・ナジーが3位表彰台を死守した
「60kgを搭載していたわりには、ポイントを稼げて有意義な週末になった」と語った選手権首位のダン・ロイド(左)
「60kgを搭載していたわりには、ポイントを稼げて有意義な週末になった」と語った選手権首位のダン・ロイド(左)

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