フェラーリのフェルナンド・アロンソは、今週末のイギリスGPでフェラーリかマクラーレンが大きな進歩を見せなければ、タイトル争いで独走しているセバスチャン・ベッテルを止めるのは難しくなるだろうと述べた。
8戦を終えた段階でベッテルは186ポイントを獲得、ランキング2位で追うジェンソン・バトンとマーク・ウエーバーはそれぞれ109点、アロンソは5位で87ポイントと、大差をつけられている。
「マクラーレンかフェラーリがマシンを大きく改善し、レッドブルと戦えるかどうかをみてみる必要がある」とアロンソはシルバーストンで語った。
「彼らのマシンはここまでのところ圧倒的な強さを見せている。セブにミスがなければ8戦8勝だった。カナダと中国では彼は少し攻めの姿勢が足りず、ミスがあった」
「これほどの優勢は2004年のミハエル(・シューマッハー)の時代以来かもしれない」
「僕らのマシンあるいはジェンソンとルイス(・ハミルトン)が乗るマクラーレンのマシンが大きく改良されなければ、ベッテルを倒すことを考えるのは難しい」
「だから、シルバーストンでパフォーマンスの状況が変化するのが見られればと期待している。常に希望を持っているし、毎戦勝ちたいというモチベーションを持ってはいるが、僕らは一歩前進する必要がある」
アロンソは、今後タイトル争いの状況が大きく変化するには、ベッテルが何度かミスをする必要があるとも述べている。
「僕らは優勝する必要がある。パフォーマンスを向上させ、今よりも大きく競争力を向上させる必要があるのは確かだ。でも同時に、この差を縮めるには、セバスチャンに何度かミスをしてもらう必要がある。ベッテルがリタイアしたり問題を抱えたりしなければ、このギャップを埋めるのは難しい」
「僕らが希望をつなぐためには、彼が何度かミスをする必要がある。中国とカナダのように、ミスがこれから起こる可能性はある」
「だから僕らは自分たちのレースに集中し、毎週末優勝を狙っていかなければならない。難しいと分かっているが、多少の希望は必要だ」