FIA GT1世界選手権で、オール・インクルのランボルギーニ・ムルシエラゴLP670 R-SVで参戦する、日本でもお馴染みドミニク・シュワガー。今季は、今までの4戦中、3度のポールポジションを獲得しているが、惜しくもマシントラブルなどで勝てるレースで涙を飲んでいたが、ザクセンリンク戦では念願の表彰台に立つことになった。

 今回のザクセンリング戦での予選レースでは、またしてもポールポジションを獲得し首位を独走していたシュワガー/ニッキー・パストレリ組だが、クルーのピットストップでのミスにより大きく順位を落としてしまった。

 いつも冷静さを失わないシュワガーだが、度重なる不運に今回はさすがに我慢の限界がきており、相当な精神の乱れがあったという。まわりの誰もが、彼の心痛と険しい表情に掛ける言葉を失っていた。それほどに、昨年から続くシュワガーの『世界選手権で勝利を手にする』という目標は彼の中での大きな位置を占めていたのだ。

 ザクセンリンク戦の決勝レースでは、気分を入れ替え家族らが見守る中、7番グリッドからスタート。激しいスタートで有名なFIA GT1だが、今回もスタート直後に多重クラッシュが発生した。シュワガーはそれをうまくかわして一気に3番手へ浮上、そしてセーフティカーが退いた後に勝負に出た。

 11周目でコーナーリングを上手く生かしてダレン・ターナーがドライブする8号車アストンマーチンをオーバーテイク、ペースを崩さずそのままパストレリへバトンを繋いだ。前日の教訓からか、クル―の見事なピット作業でそのまま2番手を死守して、見事初表彰台へ立つことが叶ったのだ。

「決勝レースは中盤からのスタートだったので、クラッシュを予想しながらも自分のなかでリスクを冒す方向で賭けた。今まで本当に悔しい思いをしてきただけに、やっと念願の表彰台に立てたことはハッピーだね。ちょっとまだ実感が湧かないかな」とシュワガー。

「次はもちろんトップを狙っているよ。今日のこの表彰台が僕にとってFIA GT1での新たなスタートになるね」と満面の笑みで答えてくれた。

 チームクルーとハグを交わし、一人ひとり全員に感謝の言葉を掛けるシュワガーの表情は、とても清々しく穏やかであった。FIA GT1世界選手権の第5戦は、6月3~5日にシルバーストンで開催される。

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