ニッサンは6月22日〜23日に決勝レースが行われる今年のル・マン24時間耐久レースの会場で、2014年に“ガレージ#56”枠から出場するマシンのモックアップを公開すると明らかにした。
環境技術を志向したマシンに、特別に参加枠が与えられるル・マン24時間の“ガレージ#56”は2012年からスタート。初年度はリヤウイングをもたず、シャシー下面でダウンフォースを発生し、ニッサンの1.6リッター直噴ターボエンジンを搭載し省燃費と速さを目指したニッサン-デルタウイングが登場し話題を集めた。
2013年に向けては、燃料電池車であるグリーンGT H2が参戦する予定だったが、直前で参戦を断念。一方で14年の“ガレージ#56”枠にはすでにニッサンが名乗りを上げており、ゼロエミッション・テクノロジーを用いた革新的コンセプトのEVレーシングカーを投入する予定だ。
このニッサンのEVレーシングカーは、新しいパワートレインをテストするとともに、最新のテクノロジーを用いたレーシングカーのACOフランス西部自動車連盟、FIA国際自動車連盟へのデータ提供という目的があり、将来のLMP1参戦に向けた含みをもつものとなっている。
最新の噂では、この“ガレージ#56”車両は小型の内燃機関がバッテリーの充電を助けるEVカーとなり、モーターでそれぞれの車輪を駆動するものになるという説もある。
この車両のモックアップが、今年のル・マン24時間の会場に登場することになるが、いったいどんな形状のマシンになるだろうか? レースとともに、非常に興味をそそられる。
Electrifying Le Mans! All will be revealed June 21, 10:30AM (CEST), LIVE ON NISMO.TV