プレスインフォメーション\t2012年7月09日
アメリカン・ル・マン・シリーズ第4戦、ライムロック
イェルク・ベルクマイスターが100戦目をシーズン初勝利で飾る
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスターが、記念すべきアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)参戦100戦目となったコネチカット州のライムロックで開催された第4戦をシーズン初勝利で飾りました。
フライングリザードモータースポーツが投入したポルシェ911 GT3 RSRをドライビングしたイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)は世界最速のスポーツカーが競うアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)の中でも、特に激しい戦いが繰り広げられるGTクラスで、見事優勝を果たしました。この勝利は、ベルクマイスターにとってALMSでの35勝目、そしてライムロックでの6勝目となります。
ニューヨークから車で2時間半ほど離れた、アメリカの絵に描いたような田園地帯にある1周2.478 kmのサーキットで開催された今回のレースは、非常に刺激的な展開となりました。コース沿いの芝生で観戦した観客は、特にアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)の中心ともいえるGTクラスで繰り広げられたポジション争いの熾烈なバトルなど、変化に満ちたレースを堪能しました。レース中盤、パトリック・ロングが強力なライバル達を抑えてトップに立ち、100周目でトップのままカーナンバー45をつけたシルバーとレッドの車体の911をイェルク・ベルクマイスターに託しました。ピットストップの後、ベルクマイスターは3位のポジションで幅の狭いコースに戻り、数周後にはトップの座を奪い返したのです。GTクラスのトップ4台の差が1秒未満となった場面もありましたが、その後、すべての追撃をかわしチェッカーフラッグを受けました。
「私達は、長い間この勝利を待ち望んでいました。これから皆でマンハッタンに繰り出してお祝いです」と記念すべきレース後にイェルク・ベルクマイスターは話しています。「今シーズンは、ラグナセカのピットストップなど何度もミスがあったのも確かですが、私達が表彰台に届かなかったのは運が悪かっただけです。今日は、ドライバーのパフォーマンスからピットストップ作戦まで、すべてが上手く行きました。この911 GT3 RSRはすばらしいレーシングマシンです。私達は、RSRのセッティングについてはまだ研究中ですが、今日は大きく前進しました」。パトリック・ロングは、「私達は、この勝利を実力で手にしました。激戦のGTクラスでライバル達に勝ったのは、大きな成果です。新たなエアロパーツのおかげで、昨シーズンと比べてグリップだけでなく、パフォーマンスも上がりました」とコメントしています。
レース前半では、ブライアン・セラーズ(米国)がドライブするファルケンタイヤのポルシェ911 GT3 RSRが、強豪ひしめくGTクラスのトップに立ちましたが、35周目でタイヤにダメージを受け後退を余儀なくされました。結局、セラーズとポルシェのワークスドライバー、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)は7位でチェッカーを受けました。そのすぐ後には、サシャ・マーセン(ドイツ)/ブライス・ミラー(米国)組のポールミラーレーシング911、さらにポルシェのワークスドライバーであるマルコ・ホルツァー(ドイツ)とチームオーナーのセズ・ニーマン(米国)が駆るフライングリザードのポルシェ2号車が続きました。予選では、マルコ・ホルツァーが2番手のタイムを叩き出しましたが、車高がレギュレーションに満たないというオフィシャルの判断で決勝は最後尾スタートとなりました。
アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第5戦は、7月21日にカナダのモスポートで開催されます。
レース結果
GTクラス
1. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、160周
2. マグナッセン/ガルシア組(デンマーク/スペイン)、シボレーコルベット、160周
3. ギャビン/ミルナー組(イギリス/米国)、シボレーコルベット、160周
4. シャープ/ファン・オーバービーク組(米国/米国)、フェラーリF458イタリア、160周
5. ハンド/D. ミュラー組(米国/ドイツ)、BMW E92 M3、159周
6. オーバーレン/J. ミュラー組(米国/ドイツ)、BMW E92 M3、159周
7. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、158周
8. マーセン/ミラー組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、157周
9. ホルツァー/ニーマン組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、157周
GTCクラス
1. キーン/マクニール組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、151周
2. ルザッフル/フォークナー組(米国/アイルランド)、ポルシェ911 GT3カップ、151周
3. ウェルチ/ルザッフル(米国/米国)、ポルシェ911 GT3カップ、150周
ポイントスタンディングス
GTクラス
ドライバー部門
1. オリバー・ギャビン、トミー・ミルナー(シボレー)72ポイント
2. ジャン・マグナッセン、アントニオ・ガルシア(シボレー)64ポイント
3. ジョーイ・ハンド、ディルク・ミュラー(BMW)60ポイント
4. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)39ポイント
5. スコット・シャープ、ヨハネス・ファン・オーバービーク(フェラーリ)39ポイント
6. ビル・オーバーレン、イェルク・ミュラー(BMW)36ポイント
7. ウォルフ・ヘンツラー、ブライアン・セラーズ(ポルシェ)25ポイント
9. サシャ・マーセン、ブライス・ミラー(ポルシェ)23ポイント
10. セズ・ニーマン(ポルシェ)20ポイント
11. マルコ・ホルツァー(ポルシェ)15ポイント
マニュファクチュアラー部門
1. シボレー、78ポイント
2. BMW、68ポイント
3. ポルシェ、59ポイント
4. フェラーリ、55ポイント
チーム部門
1. コルベットレーシング(シボレー)78ポイント
2. BMWチームRLL(BMW)65ポイント
3. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)44ポイント
5. チームファルケンタイヤ(ポルシェ)25ポイント
6. ポールミラーレーシング(ポルシェ)23ポイント
