第80回ル・マン24時間は16時間を経過し、トップは1号車アウディR18 e-トロン・クワトロがトップを守っているが、途中スピンがあり2号車アウディR18 e-トロン・クワトロが僅差の2番手につけている。
トヨタ勢が姿を消したル・マン24時間。レースはアウディ勢同士が上位を占める展開となった。ナイトセッションが進み、夜空が少しずつ白みはじめる展開となったが、4時過ぎに1号車アウディがマルセル・ファスラーのドライブ中にスピン。一瞬ウォールにヒットする形になるが、大きなダメージはなかった。
しかし、この後1号車はピットに向かいドライバー交代を行うが、アンドレ・ロッテラーの準備ができておらず、スピンと合わせてタイムロスを喫してしまう。この間に2号車アウディがトップに立つが、その差は僅差となり、1号車がその後前に出る。
4時52分には、LM-GTEクラスのポルシェがポルシェコーナー先でクラッシュし、デブリが散乱。この処理のためレース2度目のセーフティカーが導入される。この間、1号車、そして5番手につけている3号車がピットに向かうが、2号車は入らず1号車の前へ。ただ、その後2号車はセーフティカー解除後にピットに向かっている。
セーフティカー解除は5時30分。その後1号車、2号車ともトラブルフリーで、同一周回のまま日の出を迎えることに。3番手には4号車アウディR18ウルトラが1周差の3番手。4番手にはレベリオン・レーシングのローラ・トヨタ12号車がつけているが、5番手につける3号車アウディR18ウルトラが追撃中。ロイック・デュバルのドライブでファステストラップをマークし、急速に12号車との差を詰めている。
レベリオン・レーシング勢は、13号車がSC明けにスピンを喫し6番手につけているが、2台ともに堅調なレース運び。7番手にはトラブルから立ち直ったJRMレーシングのHPD ARX-03aがつけている。
LMP2クラスは、夜のうちにクラス首位に立ったスターワークス・モータースポーツの44号車HPD ARX-03bがトップを堅持。1周差で49号車オレカ・ニッサンがつけ、3番手には26号車オレカ・ニッサンというオーダーになっている。中野信治が乗る45号車オレカ・ニッサンはたびたびグラベルにストップしているシーンが映し出されているが、クラス10番手。黒澤治樹の乗る38号車ザイテック・ニッサンは途中トラブルがありクラス12番手となっている。
LM-GTEプロクラスでは、51号車フェラーリ458がトップをキープ。2番手には59号車フェラーリ458が続いているが、タイヤバーストに見舞われるなどもあり、51号車とは2周差がついている。3番手には97号車アストンマーチン・バンテージがつけているが、6時40分にインディアナポリスでクラッシュを喫し、なんとかピットに戻っている。
なお、LMP1クラスの17号車童夢S102.5はスタート直後から続く度重なるトラブルを必死に修復。走行全車中最後尾ながら、現在は荒聖治がドライブし走行を続けている。