WEC世界耐久選手権第4戦シルバーストンで、初の表彰台を獲得した7号車トヨタTS030ハイブリッドの中嶋一貴は、結果にこそ満足しているものの、次戦ブラジルでは表彰台の頂点を目指すと誓った。

 リアイアに終わったル・マンの屈辱からおよそ2ヶ月。雪辱を期したトヨタ陣営は、ここシルバーストンでもアウディを凌ぐラップタイムを刻み、優勝争いを展開。1号車アウディR18 e-トロン・クワトロとの争いには敗れたものの、大きなトラブルもなくレースを完走。見事アウディ2号車を上回る2位でフィニッシュし、参戦2戦目にして日の丸を表彰台に掲げて見せた。

 だが、7号車をドライブし、日本人ドライバーとして世界選手権の表彰台に登った一貴は、チームの2位と自身の走りに納得していると語りながらも、あくまでも目標は表彰台の頂点に立つことだと述べた。
「結果には非常に満足しているが、チーム全員が表彰台のもう1段上に立つことを望んでいる。我々は、ライバルと素晴らしい戦いが出来たこと、特に、日本で戦ったこともあるブノワ・トレルイエとバトルを展開出来たことが嬉しかった。この結果で、トヨタ・レーシングハイブリッドシステムTHS-Rの高性能を証明することが出来たと思う。レースは、コースが混み走り辛かったが、TS030 HYBRIDが良いバランスを保っていたので満足いく走りが出来た。クリーンな戦いが出来、その結果として、最初の表彰台を得られたことは、とても重要だ。ここまで大きな進化をして来たが、すでに、次のステップに進む準備は出来ている」

 スタートドライバーを担当したアレックス・ブルツも、次のようにコメントしている。
「2位入賞は偉大な成績だ。TS030 HYBRIDは、走り始めてから8か月後、それもたった2戦目のレースで10年以上の経験のある偉大なライバルと対等に戦うことが出来た。我々は、勝利のために全てを捧げ、チームとして最高の仕事を成し遂げられて本当に良かった。我々はハイブリッド技術の高性能を示すことが出来、素晴らしいペースでレースを戦うことが出来た」

 また、ニコラス・ラピエールも今シーズン中の勝利を誓った。
「素晴らしい成績を大変嬉しく思うと同時に、WECで最初の表彰台に立てたことを誇りに思う。私が担当した2スティントは遅い車に阻まれて、決して楽ではなかった。しかし、新しい空力パッケージのおかげで、期待通りの性能を発揮でき、素晴らしいペースで走ることが出来た。我々は、非常に安定した、そして、ライバルと十分に競い合うペースを確認出来た。ファステストラップを記録出来たことは、我々の高いポテンシャルを証明したことになり、シーズンが終了する前には勝利をものにしたい。それが出来ると思うし、目標でもある」

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