スーパーフォーミュラ第7戦JAF鈴鹿グランプリの決勝レース2で、トップ3に入った山本尚貴(TEAM無限)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)の3人が、決勝の戦いを振り返った。
山本尚貴(TEAM無限)/レース2:優勝
「優勝することができて、素直にうれしいと思っています。レース1ではクルマの調子もあまりよくなくて、レース2に向けて不安もありました。そんな中で、エンジニアが素晴らしいクルマを作り上げてくれて、本当に気持よく走ることができました」
「スタートも不安があり、何度か練習はしたのですが、本番に向けて何が正解かもわからない中でのスタートになりました。ただ、うまくスタートを切った選手が少ない中で、無難に決めることができたと思います。中嶋選手はかなりいいスタートだったのですが、そこで抑えないと絶対に勝てないと思っていたので引くに引けず、強引な部分もあったかもしれません。フェアに戦ってくれた中嶋選手には本当に感謝しています」
「もう走っている最中は、攻めることでしか集中できないと思って走っていました。それが最後までラップタイムを落とさず走って勝つことができた要因だと思います。最後の2周は『トラブルが出ないでくれ』という方に気持ちは動いていたのですが、トラブルも出ませんでしたね、ようやくといったところではありますが、チームと優勝することができ、ホンダにも1勝をもたらすことができました。そして、ブリヂストンタイヤの最後のレースでこうして優勝することができて光栄に思っています」
中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)/レース2:2位
「レース1は、セーフティカースタートの時点で『終わったかな』という印象もありました。ペース自体もよくはなかったので、レース2に向けてどうしようかを考えながらのレースになりましたね」
「レース2では、スタートだけは狙っていたので、いいスタートを決められたかなと思っていたのですが、思いのほか山本選手も伸びてきました。完全にチキンレース状態だったのですが、このまま行ったらぶつかるなという状況で、正直どうやってぶつからないで通り抜けたのかわからないくらいギリギリでした。そこは、山本選手の気持ちが伝わってきましたね(笑)。その後は、山本選手ほどではないにせよ、朝に比べればいいペースで走ることができていました」
「今週は、走ってみてもあまりよくなく、色々といじってよくなっていくという繰り返しで、あまりいい流れではありませんでした。ただ、最後は表彰台で終わることができたので、来年につながる結果になったのではないかなと思います」
ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)/レース2:3位
「朝から非常にいいペースで調子もよかった、レース1は残念ながらSCスタートになってしまった。スタートがすべての勝負だと思っていたから、ちょっと残念だったね。その後はなかなかオーバーテイクするのは難しく、接触してレースを終えた」
「レース2のスタートは、みんなそこが決め手だと思っていたから面白かったよ。最初からワイドになって何台も並んで、1コーナーには先頭で入るような状況だったのだけど、一番アウト側からインに入ろうとしたらみんなも迫ってきていた。仕方なくちょっとコース外に出て、4番手に落ちたんだ。でも、そこから野尻選手をパスして、その後は中嶋選手を追いかけてという形のレースになったね」