アメリカのフォードは12日、ル・マン24時間レース開催中のサルト・サーキットで、2016年から新フォードGTでル・マン24時間/WEC世界耐久選手権のLM-GTEクラス、ユナイテッド・スポーツカー(USCC)にワークス参戦すると発表した。

 フォードGTは、1960年代にル・マン24時間で大活躍したフォードGT40をイメージしたスーパースポーツカー。2005年にリバイバル版の初代がリリースされ、15年1月のデトロイトショーで、ル・マン初制覇を達成した1966年から50年のアニバーサリーイヤーとなる2016年から市販予定の新型車両が公開された。

 当初からこの車両がLM-GTEクラスに参戦するのではないかというウワサがあったが、12日、サルト・サーキット内でフォードチェアマンのビル・フォードも出席してプレスカンファレンスが開催され、正式に2016年のル・マン24時間とWEC世界耐久選手権、またユナイテッド・スポーツカーに参戦することが明らかにされた。

 WECとUSCCには2台ずつが投入される予定で、オペレーションはインディカーやNASCAR、USCCなど幅広く活動するチップ・ガナッシ・レーシング・ウィズ・フェリックス・サバテスが担当。ル・マン24時間には両シリーズで戦う4台が揃う予定。デビュー戦は1月のUSCC開幕戦デイトナ24時間が予定されている。

 12日に公開されたマシンは、レッド、ホワイト、ブルーのアメリカンカラーに彩られ、サポートするカストロールのロゴが大きく描かれる。マルチマチックとフォードの手により作られたシャシーはフロントから見ると市販の新フォードGTの印象が反映されており、ラウシュ-イェイツがチューンした3.5リッター・エコブーストV6ツインターボエンジンをミッドに搭載。リヤに向けて強烈に絞られたボディラインが目を引く。

 ただ、最も強烈な印象を残しているのはリヤだ。バンパー部分からスパッと裁ち落とされたような形状となっており、下部にはフロアから大胆に伸びた巨大なディフューザーが備えられる。リヤウイングステーも現在主流のスワンネック形状ではないが、逆向きに湾曲しており有機的な印象を受けた。

 発表会ではドライバー等の詳細なアナウンスはなかったものの、会場には世界中のメディアが殺到し、会場内に入りきれないほどだった。LM-GTEクラスのライバルとなるのは、同じアメリカのシボレー・コルベットC7R、ポルシェ911 RSR、アストンマーチン・バンテージ、そしてフェラーリ458といったところ。ふたたびル・マンを目指す巨人フォードの参戦は、ル・マンを多いに盛り上げることになりそうだ。

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