2010年のFIA GT1世界選手権にエントリーされたリストは、新規参戦となるスモーパワーの登場によって興味深いものとなっている。果たして彼らはどんなチームなのだろうか?
昨年の英国ラリー選手権でデイビッド・ボギエとグエンダフ・エバンスを走らせたJRモータースポーツチームから派生したチームであるスモーパワーは、今月始めに閉鎖となったギガウェーブ・モータースポーツにより残された枠を埋めるため、シーズン前というかなり遅い段階になってニスモと交渉を行い、今シーズン2台のGT-Rを走らせることになった。
スモーパワーは、スイス・レーシングチームとともに今年新しくなったFIA GT1世界選手権シリーズでGT-Rを走らせる。
「とてもエキサイティングな瞬間になる」とチームのエンジニアリングマネージャーであるアレン・オルチャードはクラッシュネットに対して語っている。「私はJRモータースポーツと呼ばれる会社に1年前に加わった。オーナーのジェームズ・ラムジーはレースに対しとても熱い人物であり、彼が掲げる“世界制覇”にも熱いものをもっていた。
「多くの時間、我々はそれを耳にしてきた。ジェームズは商業的な道筋でものごとを築き上げようとする人でもあり、スモーパワーと呼ばれるロードカーの組織を所有していた。彼はそうしたことを通してニスモとの関係を作り上げ、GT市場の変化によって新しいGT1世界選手権で2台のマシンを走らせるための機会を得ることができた。我々はエントリーされることになったが、今はそれが受理されるかどうか待っているところだ。その一方で、ニスモとの仕事はとても有意義であり彼らは非常に熱心だった。我々も興奮したよ」
プログラムのためにすでにひとりのドライバーとはサインしているものの残りのシートはまだ決まっていないと言うオルチャードは、現在チームが開幕ラウンドを迎えるために懸命な作業を行っているところだとコメントした。
「まだ時間は我々に残されており、それはレースチームとして非常にクリーンなシートとなっている。我々は適切に人々をまとめると同時に必要な器材の購入も行っている」
「まもなくポルトガルへ向かいバランスを試すためのパフォーマンステストを行うことになっている。その後は通常通りマシンのテストを行い、必要なすべての仕事を行うつもりだ」