トロロッソが経験の浅い19歳のダニール・クビアトを来季に向けて選んだことは間違っていないと、レッドブルのオーナー、ディートリッヒ・マテシッツが述べた。
2014年、トロロッソは、ダニエル・リカルドの後任としてロシア出身19歳のクビアトと契約した。
クビアトは今年GP3とF3ヨーロッパ選手権に参戦し、GP3では最終戦を前にランキング2位につけている。今年のシルバーストン若手ドライバーテストではトロロッソで走行、最近はレッドブルで直線テストを行っているが、合計22周しかF1での走行経験はない。
レッドブルに移籍するリカルドの後任としてはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが有力視されていたが、トロロッソはクビアトを選んだ。
マテシッツは、クビアトはここまで素晴らしい進歩を見せており、キミ・ライコネンやフェリペ・マッサと同様に、若くしてF1にデビューしてもすぐに力を発揮すると述べた。
ライコネンはフォーミュラ・ルノーからF1デビューを果たし、翌年ザウバーからマクラーレンに移籍、デビュー3年目に初優勝を挙げた。
「ライコネンやマッサの場合、あまり経験がないままジュニアフォーミュラからF1に昇格したが、非常に早くF1に適応した。クビアトも同じことができると我々は確信している」とマテシッツ。
「ダニールが今季F3とGP3で成長していくのを見てきた。彼はさまざまな面で大きく進歩した」
「彼は少年から若者へと成長したと思う」
「フェリックスには浮き沈みがあった。非常に速い時もあったが安定していなかった」
「クビアトはわずか19歳、ダ・コスタは22歳だ。それも決断を比較的容易にした」
トロロッソは今年のアメリカGPおよびブラジルGPの金曜フリープラクティスでクビアトを走らせる予定だ。