マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、ヨーロッパGPの終盤、ルイス・ハミルトンはパストール・マルドナドとのバトルをもう少し慎重に行うべきだったと述べた。ハミルトンは3位を走行していたが、マルドナドと接触してノーポイントに終わった。
最終ラップの前の周、3位を走るハミルトンがタイヤに苦しむなか、マルドナドが急速に追いつき、オーバーテイクを仕掛けたが、両者は接触、ハミルトンはその場でレースを終えた。
レース後、スチュワードはアクシデントの責任はマルドナドにあるとして彼に20秒加算のペナルティを科した。しかしハミルトンは当時タイヤにとても苦労しており、マルドナドは非常にアグレッシブなドライバーであることを考えれば、ハミルトンはもっと慎重に行動してマルドナドにもう少しスペースを与えるべきだったと、ウィットマーシュは考えている。
ハミルトンがあれほど激しいディフェンスをするべきだったと思うかと聞かれ、ウィットマーシュは次のように答えた。
「間違いなく、そうは思わない。聞かれたから答えるのだが」
「彼が(ロメイン・)グロージャンや(キミ・)ライコネンに対して防戦したのを皆も見たと思うが、彼はマルドナドを相手に全く同じことをしたと思う。結果は違っていたが、とった行動は同じだった」
「私は、あれはマルドナドが悪かったと思っているし、非常に悔しい。だが彼はああいうレーシングドライバーだ。今になってみれば、ああいうドライバーが相手のときには別のアプローチを採るべきだと言わざるを得ない。しかし結果を予想することはできない」