レッドブル・レーシングは、F1マレーシアGPでチームオーダーを無視したセバスチャン・ベッテルとさらなる話し合いを行うことにしている。

 ベッテルは、2番手を走行していたレース終盤にチームからポジションを維持してチェッカーを受けるよう指示を受けていたが、彼はそれを無視して首位を走るマーク・ウエーバーをバトルの末にオーバーテイクし、今季初優勝を手に入れた。

 レース後のウエーバーは、ベッテルの行為に激怒したと伝えられており、当初は表彰式への参加まで拒否していたという。事態の重さに気づいたベッテルはウエーバーとチームに謝罪を述べたが、この一件はふたりの間に大きな遺恨を残す結果となった。

 チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、日曜の夜にふたりのドライバーと話をしたが、ベッテルとはさらなる話し合いを行い、問題の原因についてより議論を深めたいとしている。
 ベッテルに何らかの制裁を加えるつもりがあるのかと問われたホーナーは、次のように語っている。
「それは、我々が密室で話すことだ」
「彼とはすでに話をしている。少し時間をおき、感情を整理したら、次のレースを前に話し合うつもりだ」

 ベッテルとウエーバーが衝突したのは、なにもこれが初めてではない。彼らは、有名な2010年のトルコGPの接触と、次のイギリスGPでフロントウイングの使用に関して揉めた経緯がある。
 ドライバーがチームオーダーを露骨に無視することは珍しいが、ホーナーは、現在のベッテルとウエーバーの信頼関係を次のように語っている。
「ここで正直にしよう。2010年のイスタンブール以来、ふたりの間にそれほど信頼というものはなかった」
「ただ、ふたりはお互いを認め合っており、実際のところ尊敬し合っている」

「昨年のブラジルでは、マークはポジションを維持してレースをスタートするよう指示されていた」
「彼らはレーシングドライバーだ。限界までプッシュする。それが彼らのDNAであり、5年間も同じペアを組み、仕事をするために我々と契約している理由だ」

本日のレースクイーン

桐生もえこきりゅうもえこ
2025年 / スーパーGT
アサヒドライゼロアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円