2008年シンガポールGPの不正事件に関連して、事件に関与したと言われているマネージングディレクターのフラビオ・ブリアトーレとエグゼクティブディレクターオブエンジニアリングのパット・シモンズがルノーF1から去ったとの発表を受け、F1界の重鎮たちが驚きと失望を表した。
ルノーF1チームは、ふたりの離脱を明らかにすると共に、チームは最近の申し立てについて争わないとも表明した。
フォーミュラワン・マネージメント(FOM)のチーフエグゼクティブ、バーニー・エクレストンは、BBCに対し、ブリアトーレのチーム離脱について次のようにコメントしている。
「彼のことは本当に残念に思う。この一件には当然驚いた。彼らが去るという決断をするなんて、思ってもいなかった」
「F1の根本的なところで何かが腐っている」と、3度の世界チャンピオン、サー・ジャッキー・スチュワートはデイリー・ミラーに対して嘆いた。
「たくさんのファンが、もし愛想をつかしていないにしても、びっくりしているはずだ。このスポーツでは、誰もが自分以外の誰かを非難し、次々と危機が生じる」
「フラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズがチームを離脱するというのが、ルノーにとって唯一の解決法だった」と、元F1ドライバーのジョン・ワトソンは、デイリー・ミラーに対してコメントしている。
「ルノーは世界規模の自動車会社であり、このような規模の会社では、取締役会をこれほど震撼させるようなスキャンダルは許されない」
「“彼らは(チームを)飛び出したのか?”という問題に関しては疑問の余地がない。彼らは当然、追い出されたのだ。しかし彼らがピケをクビにしていなかったら、この話は外に出てくることはなかっただろう。あの一家の品位も疑われるね」