2012年からFIA GT1〜GT3車両によって争われると発表された『GTワールドクラス』について、ステファン・ラテル・オーガニゼーション(SRO)のステファン・ラテルは7チームから参加表明があったと公式にアナウンス。概要について説明した。
このGTワールドクラスは、6月3日のFIAワールドモータースポーツカウンシルで発表されたもので、2012年から2011年規定のFIA GT1車両、09年のGT2、11年のGT3規定の車両の性能を調整し、単一のFIA GT世界選手権として開催すると発表されたもの。
30日、スパ24時間が行われている会場でSROのラテルは、『2012 GTワールドプロジェクト』と名付けられたこのシリーズに7チームが参加を表明したと明らかにした。これらのチームはヤングドライバーAMR(アストンマーチン)、チームWRT(アウディ)、マルクVDS(BMW)、ヴィータ4ワン(フェラーリ)、ベルジャン・レーシング(フォード)、オールインクルーシブ(ランボルギーニ)、そしてJRMモータースポーツ(ニッサン)という7チーム。これに加え、メルセデスベンツ、コルベット、アルピナを使用しているチームとも交渉中だという。
SROとしては2012年に向け、9から11チームが2台ずつを走らせることを想定しており、また、2012年シーズンに向けて9月ごろまでにチームと合意、10月ごろにはカレンダーを確定させたいという。
「我々は9から10のチームと目的を完全に合致させている。理想は11チームだ。すべてが異なるメーカーで、11のメーカーが参加してくれる究極のGTレースが実現することを望んでいる。これまでFIA GT1を戦っていたメーカーに加え、アウディ、BMW、フェラーリの参加を歓迎したい」とラテル。
ラテルによれば、新しいGTワールドプロジェクトは、現行のFIA GT1世界選手権のレースフォーマットを踏襲。また、開催レースについてはFIA GT1の今のレースを中心にオーストラリアや北米、ロシアでも開催を目指しているという。