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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.10.26 00:00
更新日: 2018.02.15 16:05

【ポルシェジャパン】FIA GT選手権:911 GT3 RSRがチャンピオンシップタイトルを獲得


FIA GT選手権 第8戦: ベルギー、ゾルデル

FIA GT選手権:911 GT3 RSRがチャンピオンシップタイトルを獲得

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)のポルシェ911 GT3 RSRをドライブするイギリス人ドライバー、リチャード・ウエストブルークがベルギーのゾルデルで開催されたFIA GT選手権の第8戦で優勝し、GT2クラスのドライバー部門タイトルを獲得いたしました。

ウエストブルークは、今シーズンの911の活躍にまた新たな栄誉を加えました。最高出力450 PSを発生するこのヴァイザッハ製のレーシングカー、911 GT3 RSRを駆るポルシェのドライバーは、アメリカン・ル・マン・シリーズ、ル・マン・シリーズなどでGT2クラスの各チャンピオンシップタイトルに輝き、今年のニュルブルクリンク24時間レースでも勝利を飾っています。

「今年は、911にとって大成功を収めた年となりました」とポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンが満足した様子で話しています。「911 GT3 RSRは世界最高のGTレーシングカーであることが証明されました。リチャード・ウエストブルークのタイトル獲得と、シーズンを通していい仕事をしてくれたベルギーのプロスピードチームに賛辞を贈りたいと思います」。
ウエストブルークは「このタイトルは、私のキャリアで最高のものです」と喜びを述べています。今シーズン、イギリス人のウエストブルークとチームメイトであるポルシェのワークスドライバー、エマニュエル・コラールはFIA GT選手権においてその強さを発揮しました。最終戦直前にライバルのフェラーリチームにリードを許しましたが、シーズン序盤に2勝を挙げて好スタートを切るなど、ほぼ1年を通して選手権をリードしました。最終戦では首位に3ポイント差でゾルデル入りしたこのペアを、ベルギーのトップチームであるプロスピードコンペティションの絶妙な作戦とポルシェのサポートが支援しました。
チャンピオンシップ獲得の確率を上げるため、この2人ドライバーはそれぞれ別のクルマでレースに臨みました。ウエストブルークのパートナーとして選ばれたのは21才のポルシェ ジュニアであるマルコ・ホルツァーです。そしてこの作戦が功を奏し、激戦が繰り広げられるGT2クラスの2時間に及ぶ最終戦をウエストブルークとホルツァーが制覇したのです。この若きドイツ人ドライバーは、ウエストブルークに引けを取らない活躍を見せました。ウエストブルークは2006年および2007年のポルシェ スーパーカップのチャンピオンです。「マルコはすばらしい仕事をしてくれました」と34才のウエストブルークが高く評価しています。

唯一残念なのは、エマニュエル・コラールがイギリス人チームメイトのタイトル獲得を傍らで祝わなければならなかったことです。ポルシェ ジュニアのマルティン・ラジンガー(オーストリア)と組んだコラールは、ブリクシアレーシングチームの911GT3 RSRをドライブし6位でフィニッシュし、チャンピオンシップでは3位で今シーズンを終えました。

レース結果: FIA GT選手権第8戦(全8戦)、ベルギー/ゾルデル

GT2クラス結果
1. ウエストブルーク/ホルツァー組(イギリス/ドイツ)、ポルシェ911 GT3 RSR、76周
2. ルベルティ/マルチェッリ組(イタリア/イタリア)、フェラーリF430、+ 4.157秒
3. ベル/カーカルディ組(イギリス/イギリス)、フェラーリF430、+ 5.041秒
4. ブルーニ/ヴィランデル組(イタリア/フィンランド)、フェラーリF430、+ 11.280秒
5. ベルクマイスター/マメロウ組(ドイツ/ドイツ)、ポルシェ911 GT3 RSR、+ 22.947秒
6. コラール/ラジンガー組(フランス/オーストリア)、ポルシェ911 GT3 RSR、+ 59.237秒

最終結果 GT2クラスドライバー部門
1. リチャード・ウエストブルーク(ポルシェ)56ポイント
2. ジャンマリア・ブルーニ、トニ・ヴィランデル(フェラーリ)54ポイント
3. エマニュエル・コラール(ポルシェ)49ポイント


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