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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.05.11 00:00
更新日: 2018.02.15 19:56

【ポルシェジャパン】LMS:リーブ/リーツ組の911GT3RSRがシーズン2勝目


プレスインフォメーション\t2010年5月11日

ル・マン・シリーズ第2戦、ベルギー、スパ・フランコルシャン

LMS:リーブ/リーツ組の911GT3RSRがシーズン2勝目

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)は、スパ・フランコルシャンで1,000 kmにおよぶ距離で競われたル・マン・シリーズ(LMS)第2戦において新たな歴史を刻みました。停電によってレースが1時間中断するというハプニングの中、ポルシェのワークスドライバー、マルク・リーブ(ドイツ)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組は、これに屈することなく911 GT3 RSRを駆りGT2クラスでシーズン2勝目を飾りました。より速いペースで走行するプロトタイプクラスの多くの車両が事故に巻き込まれた中、リーブ/リーツ組は総合でも15位でフィニッシュしています。この勝利により、ドイツのフェルベマイヤー・プロトン・チームから参戦しているタイトルディフェンダーのリーブとリーツは、さらにポイントリードを広げました。他のポルシェ チームも5位、8位および9位と3チームが10位圏内に入っています。

「最初にコースに出たときから予断を許さないエキサイティングなレースでした。最もスピードに乗る2ヶ所で激しい雨に見舞われたのですが、この難しいコンディションを愉しむようにしました。911はウェットでもすばらしい走りを見せてくれました。今回も、チームのクレバーな作戦が勝因と言えます」とマルク・リーブが話しています。さらに、「セーフティカー導入中に、幸運と悪運のバランスが噛み合った気がしました。私達がどの事故にも巻き込まれなかったことにホッとしています。ここで全てが終わっても構わない、という勢いで飛ばしていたドライバーもいましたから」とリヒャルト・リーツが続けました。

 ワークスドライバーのパトリック・ピレと同じくフランス人ドライバーのライモン・ナラ(IMSAパフォーマンスチーム)は、興味深いレースを体験しました。ウェットでのスタートからすぐにピレがスピンを喫し、コースアウトしてタイヤを損傷しました。最後の1時間、ピレはバックストレッチで激しい振動との戦いを強いられましたが、徐々に順位を上げて5位でフィニッシュしました。「激しいレースでした」とピレは語ります。「スタートでの競り合い以降は、全てがスムーズに運んでいました。911 GT3 RSRは高い次元でバランスが取れているので、私達はあらゆるコンディションに対応する準備ができていました」。フランスのルーアンでポルシェ ディーラーを営む熱心なアマチュアレーサーのナラはピレのパートナーを務め、「シーズン開幕戦では不運に見舞われましたが、今回は5位という結果を出すことができました」と興奮気味にコメントしました。

 開幕戦では表彰台という感動的な結果を出したフェルベマイヤーのもう1組のペアは、8位でレースを終えています。「セーフティカーの導入で、今日のレースは全くわからなくなりました」とワークスドライバーのパトリック・ロング(米国)が述べています。「私達はピットの出口で長時間待たされました。これで、私達の表彰台への望みが打ち砕かれました」。ロングは、マルティン・ラジンガー(ドイツ)とチーム監督のクリスティアン・リード(ドイツ)とともに911をドライブしました。

 ポルシェ ジュニアのマルコ・ホルツァー(ドイツ)と現FIA GTチャンピオンのリチャード・ウエストブルーク(イギリス)は9位でフィニッシュしています。「イエローフラッグ、レース中断とピットストップのタイミングが悪く、順位を大きく落としてしまいましたが、それでも諦めませんでした」とウエストブルークが振り返っています。「結局、私達のチームにとってル・マン・シリーズの初戦より、この第2戦の方が全てスムーズに運びました」。ホルツァーは、「911のセッティングが飛躍的に煮詰められました。ポイント獲得の目標を達成することができ、本当に良い一日となりました」と想いを語りました。

 アウディで参戦しているポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)とロマン・デュマ(フランス)は2番手でスタート、セーフティカー導入時にピット出口では3番手で待機していましたが、5位に後退します。結局このペアが駆るアウディR15 TDIは5位で6時間のレースを終えました。

ル・マン・シリーズ第2戦、ベルギー/スパ・フランコルシャン

GT2クラス結果

1. リーブ/リーツ組(ドイツ/オーストリア)ポルシェ911 GT3 RSR、123周
2. ブルーニ/メロ組(イタリア/ブラジル)フェラーリF430 GT、123周
3. フィジケラ/ビランダー/アレジ組(イタリア/フィンランド/フランス)フェラーリF430 GT、123周
4. プリオール/ミュラー/ファルファス組(イギリス/ドイツ/ブラジル)BMW M3、123周
5. ピレ/ナラ組(フランス/フランス)ポルシェ911 GT3 RSR、123周
6. カーカルディ/マレン組(イギリス/イギリス)フェラーリF430 GT、122周
7. コロネル/ダンブレック組(オランダ/イギリス)スパイカーC8ラビオレットGT2-R、121周
8. リード/ラジンガー/ロング組(ドイツ/オーストリア/米国)ポルシェ911 GT3 RSR、121周
9. ホルツァー/ウエストブルーク組(イギリス/イギリス)ポルシェ911 GT3 RSR、121周
10. ファルンバッハ/シモンセン組(ドイツ/デンマーク)フェラーリF430 GT、121周

ポイント順位は、ル・マン・シリーズ第2戦の終了から約4時間後にシリーズ公式サイトでご覧いただけます。www.lemans-series.com

ル・マン・シリーズの第3戦は、7月17日(土)にポルトガル/ポルティマン近郊のアルガルヴェサーキットで開催されます。


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