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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.08.11 00:00
更新日: 2018.02.15 14:36

【Honda】ALMS第6戦レキシントン ド・フェラン・モータースポーツが4戦連続の総合優勝


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ド・フェラン・モータースポーツが4戦連続の総合優勝
アキュラ勢が今季3度目の1-2-3フィニッシュ達成

アメリカン・ルマン・シリーズ第6戦レキシントン
■開催日   : 8月8日(土)
■開催地   : オハイオ州レキシントン
■サーキット : ミッドオハイオ・スポーツカー・コース
■コース全長 : 3.6km

 アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)第6戦アキュラ・スポーツカー・チャレンジが8日(土)にミッドオハイオ・スポーツカー・コースで開催され、#66 ド・フェランXMサテライト・ラジオ・アキュラを駆るジル・ド・フェラン/サイモン・ペジノ組(ド・フェラン・モータースポーツ)が2位の#9 パトロン・ハイクロフト・アキュラを駆るデイビッド・ブラバム/スコット・シャープ組(パトロン・ハイクロフト・レーシング)に8.3秒差をつけ、4戦連続となる総合優勝を飾った。また、ド・フェラン・モータースポーツはレース中の燃料効率の高さが評価される“ミシュラン・グリーンX・チャレンジ”でも優勝している。

 1周2.25マイルの高度なドライビングテクニックの試されるロードコースで開催された2時間45分におよんだレース序盤、ペジノはシャープに対し6秒の差をつけていたが、更にシャープが周回遅れのマシンと接触した際にその差は広がった。また、そのアクシデントにより、パトロン・ハイクロフト・レーシングの車体はダメージを受け、シャープはブラバムに交代するまでセーブした走りをせざるを得なかった。一方、ド・フェラン・モータースポーツはド・フェランが52周目でハンドルを握って以降、リードを守り通した。

 #15 ロウズ・アキュラを駆るエイドリアン・フェルナンデス/ルイス・ディアス組(ロウズ・フェルナンデス・レーシング)は、見事なピットストップ作戦を展開。今シーズン5度目のLMP2クラス優勝を果たし、総合3位となった。これにより、アキュラ勢は1-2-3フィニッシュとなり、これはシリーズ参戦以来4度目の快挙達成となった。

 この度のレースで、ド・フェランは金曜日の予選でポールポジションを獲得した直後、ド・フェラン・モータースポーツのマネージメントを優先させるため、今シーズンを最後にドライバーを引退することを発表した。また、ド・フェランは、昨シーズンのミッドオハイオ戦のピットで重度の火傷を負い、今シーズン復帰するまで数回にわたる皮膚の移植を乗り越えたチームスタッフであるキース・ジョーンズに対し、チームの無線を通じて、「この勝利は君へのプレゼントだ」と叫んだ。ド・フェランは、コックピットから飛び降り、号泣しながらビクトリーレーンでジョーンズと抱き合い、レースを締めくくった。ALMS第7戦は8月16日(日)にウィスコンシン州のロードアメリカで開催される。

■ド・フェラン・モータースポーツ:LMP1クラス優勝(総合優勝)
ジル・ド・フェラン(Gil de Ferran)
「ミッドオハイオで走ることが幸せで、とにかく勝ちたかった。ドライバーとしてのミッドオハイオでの最後のレースとなり、勝利を目前にしたときの最後の数周はとても感動的だった。そしてまた、去年のピットでの火災以降、ジョーンズのことを考えると平常心を保つことが難しく、マシンから降りた直後の行動がそうした気持ちの全てを物語っていたと思う。私の師匠であるジャッキー・スチュワート氏から常にマシンの中では理性を保つべきだと教えられてきたが、今日のレース終盤はまさに感情のコントロールが必要だった。引退スピーチ、ポールポジションの獲得、そして優勝と、感動的な週末となった。レース序盤のサイモンの素晴らしい走りと共に、チーム全体が最高の仕事をしてくれたことに感謝したい。」

サイモン・ペジノ(Simon Pagenaud)
「チーム全員がこのレースの勝利を強く望んでいた。去年のピットでの事故のことを思うと、ジョーンズのために勝利を持ち帰りたいという気持ちが強かったが、今週末は全てが計画通りで、最高のレースができた。マシンの状態はとても素晴らしく、4戦連続での勝利をとても嬉しく思う。最高のチームに恵まれ、更なる勝利に向けての準備は万端だ。」

■パトロン・ハイクロフト・レーシング:LMP1クラス2位(総合2位)
デイビッド・ブラバム(David Brabham)
「終始ベストを尽くしたが、不運にもレース序盤でスコットが他車の接触を受けて以降、マシンのハンドリングが思うようにはいかなかった。しかし、我々は他を圧倒するマシンに仕上げるべく全力を尽くし、ハンドリングに関して大きな手ごたえを得たと思う。今日はとにかく不運だったが、来週末のロードアメリカ戦には更に力強いマシンで臨むつもりだ。」

スコット・シャープ(Scott Sharp)
「レース序盤の展開は良かった。多少の混戦につかまったものの、レースをリードするポジションにつけていた。しかし、コーナーで他車が私に気づかず、右にハンドルを切り、我々のマシンの左側面に衝突し、車体は激しくダメージを負った。それ以降、ド・フェランのマシンと競ることができなかった。来週のロードアメリカ戦は勝ちたい。」

■ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス優勝(総合3位)
エイドリアン・フェルナンデス(Adrian Fernandez)
「素晴らしいピット作戦で、チームは全力を尽くしてくれた。リードを奪回するためにピットインすべきタイミングをチームは完全に把握し、その作戦が功を奏した。今シーズン5度目のクラス優勝にとても興奮している。簡単なことではないが、ロードアメリカ戦で連勝したい。」

ルイス・ディアス(Luis Diaz)
「チームにとって喜ばしい勝利だ。エイドリアンがリードを奪回できるタイミングを見計らった最後のピットストップは素晴らしかった。周回遅れのマシンとの混戦が多く、コーナリングの難しいコースだが、今シーズン6戦を戦って5度目の勝利という素晴らしい結果を残すことができた。今日は素晴らしいパフォーマンスを披露できたと感じている。」


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