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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.09.01 00:00
更新日: 2018.02.15 14:58

【Honda】ALMS第8戦ボーマンビル パトロン・ハイクロフト・レーシングが2戦連続の総合優勝


パトロン・ハイクロフト・レーシングが2戦連続の総合優勝
アキュラがLMP1クラス初のマニュファクチュアラーズタイトルを獲得

アメリカン・ルマン・シリーズ第8戦モスポート
■開催日   : 8月30日(日)
■開催地   : カナダ・オンタリオ州ボーマンビル
■サーキット : モスポート・インターナショナル・レースウェイ
■コース全長 : 3.9km

 アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)第8戦Mobil1グランプリが30日(日)にカナダ、トロントの北東に位置する高速のモスポート・インターナショナル・レースウェイで開催され、#9 パトロン・ハイクロフト・アキュラを駆るデイビッド・ブラバム/スコット・シャープ組(パトロン・ハイクロフト・レーシング)が、2週間前のロードアメリカ戦に次ぐ、2戦連続での総合優勝を飾り、今シーズン2戦を残して、LMP1クラスのポイントリードを17に広げた。この勝利により、アキュラ初となるLMP1クラスのエンジンとシャシー両部門でのマニュファクチュアラーズタイトル獲得が決定した。

 一方、#66 ド・フェランXMサテライト・ラジオ・アキュラを駆るジル・ド・フェラン/サイモン・ペジノ組(ド・フェラン・モータースポーツ)は、ド・フェランが2時間45分、131周に及んだレース序盤にリードを奪ったが、ギアボックスの故障が発生。早い段階から合計7回のピットストップを余儀なくされたものの、総合2位でフィニッシュし、ペジノは、ファステストラップを記録した。

 #15 ロウズ・アキュラを駆るエイドリアン・フェルナンデス/ルイス・ディアス組(ロウズ・フェルナンデス・レーシング)は、フェルナンデスが終盤、ピットバイオレーションによる15秒のペナルティをわずか12周で挽回し、マリノ・フランキッティ/ブッチ・ライジンガー組(ダイソン・レーシング)を抑え総合3位でフィニッシュした。同時に、今シーズン7度目のLMP2クラス優勝を果たし、LMP2クラスのドライバーズタイトル獲得を決めた。また、アキュラは今シーズン5度目となる1-2-3フィニッシュを達成した。

 今シーズン残り2戦となり、パトロン・ハイクロフト・レーシングとド・フェラン・モータースポーツによるLMP1クラスのチャンピオンシップ争いがヒートアップしている。ALMS第9戦プチ・ルマンは、9月26日(土)にロードアトランタで開催される。

■パトロン・ハイクロフト・レーシング:LMP1クラス優勝(総合優勝)
デイビッド・ブラバム(David Brabham)
「今シーズン2戦連続での総合優勝と昨シーズンに続き2年連続でモスポートで勝利することができた。ロードアメリカほど困難なレースではなかったが、勝つためには常にポジション争いに集中しなければならない。今日のレースではそれができた。今シーズン不運が続いていたが、今日はド・フェランチームのギアボックスに不具合が生じ、我々に運が味方してくれた。今日の勝利によって、アキュラのLMP1クラスのマニュファクチュアラーズタイトル獲得を決定づけたことをとても嬉しく思う。」

スコット・シャープ(Scott Sharp)
「モスポートでのレースがとても好きだ。ALMSでは2年連続で勝利することができた。タイヤ温度が上がるにつれ、調子も上がったが、レース序盤は、雨と低い温度に苦戦を強いられた。今シーズン2戦を残し、ポイント差を更に広げることができたことは我々にとってとても大きい。」

■ド・フェラン・モータースポーツ:LMP1クラス2位(総合2位)
ジル・ド・フェラン(Gil de Ferran)
「とても残念なレースだった。マシンの調子はとても良く、スタートでスコットを抜き、滑りやすいコンディションの中、差を広げることができた。しかし不運にも、ギアボックスに不具合が生じ、ピットストップを重ね、継続的にオイルを足さなければならなかった。スタッフとサイモンは素晴らしい仕事をしてくれた。毎レースポイントを獲得することが重要であり、今シーズン残り2戦も全力を尽くす。」

サイモン・ペジノ(Simon Pagenaud)
「チームは速いマシンを準備してくれ、予選と同様に、素早いコーナリングができた。そして、ファステストラップを記録し、スピードを証明できた。モスポートはいくつもハイスピードコーナーを備えたとてもスリリングなサーキットで、こうした難しいコースに対応したタイヤを提供してもらって感謝している。ギアボックスの不具合で残念な結果ではあるが、2位フィニッシュには満足している。」

■ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス優勝(総合3位)
エイドリアン・フェルナンデス(Adrian Fernandez)
「レース終盤、とにかく懸命な走りを続けた。ピットでスピード違反を犯し、15秒のペナルティを科せられたが、マシンのハンドリングは良く、ダイソン・レーシングとの差を1秒以内につめ、プレッシャーをかけた。終盤、ダイソン・レーシングのマシンにトラブルが発生し、最終的に今シーズン7度目の勝利を果たすことができた。我々にとって夢のようなシーズンになっている。」

ルイス・ディアス(Luis Diaz)
「マツダのマシンと並走していたレース序盤、小雨が降り、マシンをやや追い込みすぎていた。最終的に燃費効率が上がったことが勝因になった。チームの作戦が功を奏している今シーズンだが、今日のレースでも作戦が完璧に実行できた。ドライバーズタイトルを獲得でき、とても嬉しい。目標としてきたエイドリアンと彼のチームでタイトルを獲得できたことを誇りに思う。」