アウディは26日、3月5日に始まるジュネーブモーターショーで展示する、新型アウディR8の画像を公開した。FIA-GT3カーであるアウディR8 LMSもこのモデルをベースに製作され、2016年にデリバリーされると明言されている。
アウディR8は、ル・マン24時間をはじめスポーツカー耐久レースで圧倒的な成績を残したプロトタイプカー『R8』の名をもち、そのテクノロジーが反映されたアウディのフラッグシップスポーツカー。初代R8は2006年に市販モデルが販売され、その後GT3規定向けに、市販車のR8をベースとしたR8 LMS/R8 LMSウルトラが開発され世界中のレーシングチームに愛用されている。
初代R8はデビューから長い年月が経とうとしているが、待望の2代目R8が3月のジュネーブショーに出展されることになった。それに先立ち26日に公開された画像を見ると、全体的なディテールは初代を踏襲しているが、六角形のグリルをはじめ未来的にリファインされている。
この2代目もV10エンジンをミッドシップに搭載し、610馬力を発生。最高峰モデルとなる『アウディR8プラス』は、乾燥重量1,454kg。クワトロ・ドライブにより“息を呑むパフォーマンス”を発揮するという。0〜100km/h加速は3.2秒だ。
「モータースポーツはアウディの遺伝子だ。そして、それは永遠にブランドの特徴としてある」というのは、アウディの技術開発取締役のウルリッヒ・ハッケンベルグ。
「新しいアウディR8は、我々のエンジニアたちがモータースポーツを通じて蓄えた技術を活かしている。このモデルよりも情熱的な感情を呼び起こすモデルはない」
また、この新アウディR8には、多くの派生モデルが存在する。電気スポーツカーとなるアウディR8 e-トロンに加え、GT3規定レーシングカーである新アウディR8 LMSの存在も明らかにされた。市販モデルと同時に開発が進められており、なんと市販モデルとレーシングモデルのパーツは、エンジンも含め50%が共通のものだという。
GT3モデルのアウディR8 LMSは、まだその姿は公開されてはいないものの、2016年シーズンに世界中でデリバリーがスタートするという。