FIAは、ウイリアムズとケータハムのエキゾーストデザインは違法であるとの見解を両チームに対して示した。

 ウイリアムズは19日に2013年型マシンFW35を発表、排気口後方のチャンネルがふたつのパーツで覆われる形になっているデザインが注目を集めた。ケータハムの場合はチャンネルの中に小さなターニングベーンが置かれている。両者とも排気をディフューザーの方に流すことを狙ったデザインだ。

 エキゾースト・ブロウン・ディフューザーは禁止され、排気を空力上のメリットにつなげることは現在許されていないが、各チームはコアンダエキゾーストを利用し、メリットを取り戻そうとしており、ウイリアムズとケータハムは一歩踏み込んだ処理を行った。

 ケータハムの新車発表直後にロータスのテクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンはこのエキゾーストデザインは違法であると示唆した。

 ウイリアムズのテクニカルディレクター、マイク・コフランは、ケータハムのデザインは違法であるが、FW35のエキゾーストは合法であると主張している。自分たちが設置している“ベーン”はふたつのパーツから成っているが、ケータハムはひとつのパーツがコアンダチャンネルを完全に塞いでいるというのがその理由だ。

 FIAは、排気をマシンの空力パフォーマンス向上のために役立ててはならないとして、テクニカルレギュレーションおよびチームに対する指示を通して規制している。

 FIAは19日午前、両チームに対し、それぞれのエキゾーストデザインは違法であるとの見解を示した。

 ウイリアムズのスポースクパーソンは、次のようにコメントしている。
「今朝(FIAから連絡があり)、FIAと話をしました。その際、彼らの見解を聞きました」
「チームはこの件に関するより明確な説明を求めています。このデザインを今後も使用するかどうかは開幕戦前に決断します」

 ウイリアムズとケータハムがテスト中にこれらのエキゾーストを使用することは可能だが、グランプリで実際に使用した場合には失格になる可能性がある。

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