2010年は全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにTeam LeMansから参戦、ランキング10位となったケイ・コッツォリーノ。今季は一転してレース活動を行わない1年となっていたが、来季のレース復帰にむけ虎視眈々のようだ。
全日本F3選手権から2010年にフォーミュラ・ニッポンにステップアップ、ルーキーランキングでは2位に終わったものの、光る走りをみせJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPではポールポジションを獲得するなど活躍をみせた。
そんなコッツォリーノは、今年レース活動を行わなかったが、神楽坂にあるイタリアンレストラン『カルミネ』を経営するカルミネ・コッツォリーノさんから、表参道にあるレストラン『カルミネ・表参道スタンド』を任されている。昼時の表参道スタンドは来客も多く、忙しくオーダーをとったりレジを打ったりするケイ・コッツォリーノは、すっかりレストランの店長として板についているようだった。
しかし、彼の姿はやはりサーキットで見たいもの。来季に向けて、ドライバーとして復帰するつもりはないのだろうか!? コッツォリーノに聞いてみた。
「今は(来季に向けて)お話をいろいろといただいています。カテゴリーはまだ言えないんですが、全日本選手権だったり、そのレベルにはいると思います」と復帰に向け話をしている状態だというコッツォリーノ。
「もちろん日本でなんですが、みんなが想像しているのとは違う、『えっ、ここ!?』というシートに乗るかもしれないですよ(笑)」と言う。
本職がレーシングドライバーでも、別の仕事を持っているドライバーは多い。来季、コッツォリーノは今の『表参道スタンド・店長』という肩書きとともに、『レーシングドライバー』としての肩書きも両立させるつもりのようだ。
「仕事の方も、この表参道のお店を任されて順調になってきているんです。レースもしながら、この仕事もやるという、新しい自分としてやっていきたいと思います。1年間レースには乗ってはいませんが、仕事で学んだこともあるので、すごく楽しみ。ドライバーとして新しい部分もみせられると思います」とコッツォリーノ。
10月末にお台場で行われたモータースポーツジャパンでは、ひさびさにかつての愛機、TODA FIGHTEXのF3をドライブしレーシングカーを体感したコッツォリーノ。「やっぱりレーシングカーは楽しい」と復帰に向け意欲満々の様子。来季サーキットで会えることを楽しみにしたいところだ。