スチュワードの裁定に上告する意志を明らかにしたザウバーだが、今後その手続きを進めていくかどうかは、ファクトリーでの精密な調査を待ってから最終的に決定する構えのようだ。

 スイスに本拠を置くザウバーは、日曜日に行われたオーストラリアGPの決勝レースでセルジオ・ペレスと小林可夢偉がそれぞれ7位と8位に入り、開幕戦でいきなりのダブル入賞を果たした。しかし、レース終了後に行われた車両検査でスチュワードからリヤウイングの規定違反を指摘され、ふたりのリザルトは正式結果から除外された。チームはこの決定を不服とし、その後すぐに上告する意志を明らかにした。

 スチュワードのレポートによれば、ザウバーのリヤウイングは車両技術規則にある第3条10項の1および第3条10項の2において定められた“エレメント凹面の曲率半径は100mm以下であってはならない”という部分に觝触していたとされている。

 今シーズンから追加されたこの条項は、チームが今年もFダクトタイプのシステムを利用するのを防ぐ目的で設けられたもので、FIAがウイング全体を100mmサイズのボール状テンプレートでテストすることになっている。

 ザウバーのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、メルボルンで使用されたパーツのデザインがなぜFIAの審査をパスしなかったかについて、ヒンウィルのファクトリー本部に問い合わせているとコメントしている。
「我々はこの件に関して、レース後まで何も知らなかったんだ」とキー。

「意図的なものではなく、おそらく見落としていたんだろう。決してFダクトやレギュレーションの裏をかくようなものではない。上部のエレメントは付帯的なものにすぎず、性能向上を目的とするものでもないよ」

「今回の問題がどのような過程で発生したのか内部で調査する必要がある。これは、今我々が経験しておかなければならないプロセスなんだ」

 キーは、その他のウイングパーツについては、レース後の車検で問題がなかったと付け加えている。

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