「SUBARU WRX STI NBRチャレンジ2014」、2回目のVLNレース出場

 スバルテクニカインターナショナル(STI)は、5月17日にドイツのニュルブルクリンクで行われたニュルブルクリンク長距離選手権(VLN)第4戦に新型SUBARU WRX STI NBRチャレンジ2014をエントリーし、6月のニュルブルクリンク24時間レースに向けた準備を進めました。

 STIが本年VLNレースに出場するのは、4月の第2戦に続いて二度目となります。前回のVLNではフルモデルチェンジした新型SUBARU WRX STIの基本性能チェックが主な目的でしたが、今回は、ここで出た課題をクリアし24時間レースに適したセットアップに絞り込むことが目的です。ドライバーは、前回もニューカーをドライブしている地元ドイツのマルセル・ラッセーに加え、佐々木孝太とカルロ・ヴァン・ダムの2名が参加しました。この二人のマシン慣熟も目的のひとつです。16日に行われたプラクティス走行は、セッション途中にあった事故のために赤旗中断となり、佐々木とヴァン・ダムは満足に走り込みができないまま土曜日の予選と4時間レースに臨むこととなりました。ただし、前回VLNを経験しているラッセーがセッティング変更のポイントをチェックできており、マシンの育成面では進歩がありました。

 好天、ドライ路面で迎えた17日のレース日、午前中に行われた予選ではまたしてもクラッシュによるセッション中断と再開遅延、時間短縮があり、タイムアタック準備もままなりません。しかし、佐々木がベストラップタイムを更新し、決勝レースは5番グリッドからスタートすることになりました。15分遅れでスタートすることになった4時間の決勝レースは、佐々木がトップランナーをつとめ8周してヴァン・ダムに交代。やっと満足に走れる機会を得たヴァン・ダムは計画通りの9周を走行してラッセーにバトンタッチしました。

 しかし、またしてもアクシデントが発生します。ラッセーに交代して間もなくストレートでクラッシュした車両が走路をブロック。赤旗中断となり、そしてそのままレース終了が告げられます。

 チーム監督2年目の小澤正弘は、「最終順位は5位でしたが、今回のレースはコーションラップが多く、赤旗終了ですから結果はあまり参考になりません。しかし、セッティングの方向性は確認できましたし、ドライバーの慣熟についても完全とはいえないもののイメージをつかむことはできたと思うので、24時間に向けた課題は概ね解決しています」と語っています。

 STI総監督の辰己英治は、「前回のVLNから極端にセッティングを変更した仕様を試してみましたが、マルセルは不満足の様子でした。インプレッションを聞いてどこを修正すれば良いかを確認できたので、VLNレースの目的は達成できました。もちろん前回不安のあった部分は解決していますし、周回タイムが安定しているので、24時間レース本番では我々の意図した走りができそうです。あとは6月のレースウィークを待つばかりです」と付け加えています。ニュルブルクリンク24時間レースは6月21日(土)にスタートします。

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