7月26日～29日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される伝統のスパ24時間耐久レースのエントリーリストが発表され、80台のエントリーが受け付けられた。

　伝統のスパ24時間は、昨年からGT3車両での耐久シリーズとしてヨーロッパ内をラウンドする、ブランパン耐久シリーズの一戦に組み込まれており、通常はプロ、プロ／アマ、ジェントルマンの3クラスでの開催となっているが、スパ24時間では特別にポルシェのカップカーの参戦も認められる。

　4クラスには合計80台がエントリーしたが、コース上での安全確保のために80台以上の受付はしていない状況で、現在は4チームがキャンセル待ちとなるなど、今年も大盛況だ。

　スパ24時間では、ポイントが通常のブランパン耐久シリーズと異なり特別ルールが適用され、レース開始後の6時間／12時間／24時間ごとのボーナスポイントが加算されるなど、単なる24時間レース終了後のリザルトだけではなく、中間結果も見逃せないものとなっている。

　今季からスパ24時間では、隣国ドイツにありスパからもほど近いニュルブルクリンク24時間耐久レースと提携。両方のレースで賞典をかけるなど新しい試みも行っている。すでに5月に開催されたニュル24時間ではフェニックス・レーシングのアウディR8 LMSウルトラが優勝しており、このスパにも2台体制で参戦予定。両レースの制覇を狙う。

　もちろん、今季ブランパン耐久シリーズで3戦2勝と強さをみせる地元ベルギーのマルクVDSも必勝体制だ。他にもシリーズの上位を争うチームが参戦することもあり、熾烈なレースが予想されている。

　興味深いエントリーとしては、今年のル・マン24時間でアウディR18 e-トロン・クワトロを駆り優勝したアンドレ・ロッテラーとマルセル・ファスラーが、ル・マン最多勝記録をもつトム・クリステンセンと組みアウディR8 LMSウルトラで参戦予定。

　また、WRC世界ラリー選手権の絶対的王者、セバスチャン・ローブが所有する自身のスポーツカーチーム、セバスチャン・ローブ・レーシングも登場する。チームはヨーロピアン・ル・マン・シリーズにも参戦しているが、GT3カーを使うフランスGTツアーにもメルセデスベンツSLS AMG GT3で参戦しており、この車両でスパにも参戦する。ローブ自身のエントリーがあるかはまだ不明だ。

　スパ24時間耐久レースは、7月25日にサーキットからスパ市内までの約10kmという行程で大パレードを行いレースウイークを開始。28日土曜日の日本時間23時に決勝スタートとなる。