ブランパン耐久シリーズの第3戦として行われたトタル・スパ24時間レースは31日決勝レースが行われ、アウディスポーツ・チームWRTのアウディR8 LMSが優勝。今回が本格的なデビュー戦となったマクラーレンMP4-12C GT3は2台が早々にリタイアとなった。
FIA GT3車両を中心とした耐久レースシリーズであるブランパン耐久シリーズの第3戦として開催された今年のスパ24時間。アウディR8 LMSをはじめBMW Z4、ポルシェ997 GT3R、フェラーリ458イタリア、メルセデスベンツSLS AMG、アストンマーチンDBR S9、コルベットZ06など多くのGT3マシンに混じって登場したのが3台のマクラーレンMP4-12C GT3。オレンジ色のマクラーレンカラーに彩られたマシンだったが、予選から苦戦を強いられた。
予選ではトップを奪ったBMW Z4が2分24秒台という素晴らしいタイムをマークしたのに対し、マクラーレン勢は58号車、59号車ともに2分37秒台というタイム。アマチュアクラスにエントリーした60号車も2分38秒台というタイムだった。
迎えた24時間の決勝レースでは、スタート直後の2周目に59号車が大クラッシュ。セーフティカーを招くことになり、マクラーレンGTプロジェクトのマネージャーで、ステアリングを握っていたアンドリュー・キルカルディは病院に搬送された。一方、58号車マクラーレンはティム・ミューレンがドライブしていた89周目に出火。こちらもリタイアに追い込まれた。
残る60号車は、アマクラスの上位を争いながら、多くのトラブルを抱えなんとか完走。76周遅れの総合25位でフィニッシュした。このレースの総合優勝はマティアス・エクストローム/グレッグ・フランキ/ティモ・シャイダーという豪華ラインナップを揃えたアウディスポーツ・チームWRTの33号車アウディR8 LMS。2位はシューベルト・モータースポーツのBMW Z4、3位はブラックファルコンのメルセデスベンツSLS AMGだった。