ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)開幕戦デイトナ24時間のエントリーリストが発表された。4クラス合計で67台のマシンがエントリーしている。
アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)とグランダム・シリーズの統合により、今年からスタートするUSCC。その開幕戦として開催されるデイトナ24時間だが、23日からの開幕を前に、今年のエントリーリストが発表された。
デイトナプロトタイプ(DP)、LMP2カー、そしてデルタウイングが戦う最高峰のPクラスには、18台がエントリー。内訳としては、今月初めの公式テストでトップタイムをマークした5号車コルベットDPを筆頭に、フォード・ライリーDPなども含めたDP勢が11台と半数以上を占めている。
LMP2勢は、エクストリームスピード・モータースポーツのHPD ARX-03b・ホンダが2台、マッスルミルク・ピケット・レーシングのオレカ03・ニッサン、OAKレーシングのモーガン・ニッサン、そしてマツダLMP2 SKYCATIV-Dレーシングが2台と計6台が名を連ねた。ここにデルタウイングDWC13が加わる形でPクラスは争われる。
OAKレーシングは、未発表だった4人目のドライバーとして、昨年フォーミュラ・ルノー3.5に参戦していたオリビエ・ウエッブを起用しているほか、マツダは各マシンの3人目のドライバーとして、ジェイムズ・ヒンチクリフとトリスタン・ボーティエをラインナップしている。
オレカFLM09のワンメイクで争われるPCクラスには9台がエントリーした。ただ、BAR1モータースポーツのドライバーがTBAとなっているほか、スターワークス・モータースポーツのラインナップには、事前に起用が発表されていたロバート・ハフの名は記されなかった。
LM-GTE規定のマシンで争われるGTLMクラスからは11台が参戦。先日正式にお披露目されたシボレー・コルベットC7.RやBMW Z4 GTE、フェラーリ458 GTE、SRTバイパー GTS-R、アストンマーチン・バンテージV8、そしてポルシェ911 RSRがエントリーしている。
フェラーリ458 GTEを走らせるリシ・コンペティツォーネは、ジャンカルロ・フィジケラやジャンマリア・ブルーニらをラインナップ。アストンマーチン・レーシングやポルシェ・ノースアメリカも、WECなどでも活躍しているワークスドライバー勢で固めている。
昨年までグランダム・シリーズに参戦していたGTマシンなどが争うGTDクラスには、総エントリーの半数に近い29台が名を連ねた。各メーカーのワークスドライバーも各所にラインナップされており、フィリペ・アルバカーキやオリバー・ジャービスらはアウディR8 LMSをドライブ。ポルシェ911 GTアメリカには、マルク・リーブやフレデリック・マコウィッキもラインナップされている。また、フェラーリ458にはトニ・バイランダー、BMW Z4にはアウグスト・ファルファスもドライバーとして名を連ねている。
USCCの幕開けともなる今年のデイトナ24時間は、現地時間23日よりフリー走行が開始され、決勝レースは25~26日にかけて行われる予定だ。