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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.11.17 00:00
更新日: 2018.02.17 04:19

デイビッドソン「初の世界王座だがまだ実感がない」


WEC第7戦バーレーン6時間レース TS040 HYBRID 7号車が勝利
A.デビッドソンとS.ブエミがドライバーズタイトルを獲得
マニュファクチャラーズタイトル決定は最終戦ブラジルへ持越し

2014年11月15日(土)

 トヨタ・レーシングはFIA世界耐久選手権(WEC)バーレーン6時間レースで勝利を収めると同時に、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミがドライバーズタイトルを獲得しました。

 レースに優勝したのはアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが操るTS040 HYBRID 7号車でした。この勝利はトヨタ・レーシングにとって2014年WECでの記録すべき5勝目になりました。デビッドソンとブエミの8号車は突然襲って来たトラブルの修理に貴重な時間を失いましたが、トラブル解決後は果敢に追い上げ、総合11位でゴールし、最終戦サンパウロ6時間レースを前に、2014年のドライバーズチャンピオンに輝きました。トヨタのドライバーがFIA世界選手権でチャンピオンタイトルを獲得したのは、1994年に世界ラリー選手権(WRC)を制したディディエ・オリオール以来です。

 今日の結果は、トヨタ・レーシングのマニュファクチャラーズタイトル獲得に大きなアドバンテージをもたらしてくれました。チームは2位のアウディに40点差をつけて、11月30日に行われるサンパウロ6時間レースに向かいます。1レースあたりの1チーム最大獲得可能ポイントは44点のため、最終戦でトヨタが5点以上獲得すればマニュファクチャラーズタイトル獲得が決まります。

 レースはトヨタ・レーシングにとってドラマに満ちたものでした。スタート直後からブルツ、ブエミはライバル達とポジション争いを展開、第1コーナーではやや遅れたものの、7周目にはブエミの8号車がトップに躍り出て、ブルツの7号車は3位に付けました。

 レースが開始されて30分が経過した時点でコース全域にわたって黄旗が出されましたが、トヨタ・レーシングはそのタイミングを逃さず2台をピットへ入れ、タイヤ交換、給油を済ませました。ピットインをしなかったライバル達が黄旗下でスロー走行を強いられていたため、2台のトヨタはタイムロスを最小限に留め、黄旗が解除された時にはブエミの8号車が3位、ブルツの7号車が4位につけていました。その後2台はペースを上げ、レースが1時間を過ぎた頃には1-2位でレースをリードしていました。