2012年のル・マン24時間で、8号車トヨタTS030ハイブリッドをドライブ中にクラッシュ、負傷した元F1ドライバーのアンソニー・デイビッドソンは、復帰に向けて精神的なハードルがあったと語っている。
12年のル・マン24時間ではトヨタ・レーシングに加入、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンとともに8号車トヨタTS030ハイブリッドをドライブしていたデイビッドソンは、5時間経過時点で3番手でレースを戦いはじめたものの、ラップダウンのフェラーリをかわそうとした際に接触。激しくクラッシュし、脊椎を損傷する負傷を負った。
デイビッドソンはその後回復、1月下旬のデイトナ24時間では、サラザン、ニコラス・ミナシアン、ペドロ・ラミー、エンツォ・ポトリッツィオとともにシボレーDPをドライブ、サーキットに復帰した。
「サーキットに戻ることができて素晴らしかったし、デイトナのようなエキサイティングなトラックならなおさらだよ」とオートスポーツ・インターナショナルショーで語ったデイビッドソン。
「7ヶ月もドライビングから遠ざかることは誰にとってもつらいと思う。こうして背中に怪我を負ったあとならなおさら、精神的にも困難だったんだ」
デイビッドソンはまた、リハビリ中にスカイスポーツで携わったF1テレビ放送での解説業が、自身のモチベーションを上げることにも繋がったとしている。
「スカイスポーツでの仕事は素晴らしかったよ。僕を元気にしてくれたし、パドックにいることができたんだからね」