トヨタ・レーシングは30日、今週末ベルギーのスパ-フランコルシャンで開催されるWEC世界耐久選手権第2戦に、2013年仕様のトヨタTS030ハイブリッドを1台のみ投入すると発表した。
今季のWECに向け2台をエントリーさせているトヨタは、WEC第1戦シルバーストンに2012年仕様のTS030ハイブリッドを投入。3位・4位という成績でフィニッシュした。すでに13年仕様はポールリカール、ポルトガル等でテストが繰り返されているが、第2戦スパに1台の13年仕様を持ち込む。
13年仕様はアレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴組7号車が使用する予定で、シャシーやパワートレインの改良によりさらなる性能アップと信頼性及び整備性の向上を実現しているほか、空力パッケージの進化はモノコックのアップデートにも及び、2013年の規則によりワークスのLMP1カーに課せられた最低重量15kg増加の影響を最小限とし、性能向上を図っている。
「アウディが開幕戦シルバーストーンで見せた速さは、我々が昨年のように勝利するためには、さらに一歩進化する必要があることを実感させられたが、2013年仕様はそれを達成できると確信している」とトヨタ・レーシング木下美明チーム代表。
また、スーパーGT第2戦富士で優勝を飾り、すぐにスパに向かう一貴は、「これまでのところWECでの最大の思い出は昨年の富士スピードウェイでの勝利で、その勢いを維持していきたいです」とスパに向けて意気込みを語っている。