今季から世界選手権へと移行するFIA GT1世界選手権にオール・インクルーシブ・コムのランボルギーニ・ムルシェラゴLP670 R-SVに、日本で活躍したドミニク・シュワガーが加入、参戦が決定した。

 6.5リッターV12エンジンを搭載し、最大600馬力を出力するムルシェラゴは、ランボルギーニの名門チューナーであるドイツのライターエンジニアリングからデリバリーされたもの。オール・インクルーシブ・コム・レーシングは、ドイツのザクセン州に拠点を置き、レネ・ミュンニヒ監督の下、ラリークロスのドイツ選手権、ヨーロッパ選手権、またADAC GTマスターズでGT3仕様のガイヤルドを走らせていたチームだ。

 シュワガー以外の3名のドライバーは、ニュル24時間、VLN(ニュル耐久シリーズ)、ALMSや欧州のGTレースで活躍するマーク・バセング、09年のドイツ・カレラカップのチャンピオンで、過去にメルセデスからDTMにも参戦したトーマス・イエーガー、そして、シュワガーのパートナーとしては、05年にF1ジョーダンのテストドライバー、06年にはミナルディの第3ドライバーを務めたニッキー・パストレリと、申し分のないラインアップを揃えている。

 FIA GT1に参戦することが決定したことについて、「FIA GT1が世界選手権になると聞いた時からどうしてもそのスタートラインに並びたかったんだ。色々なチームからオファーがあったけれど、テストで走り、マシンの感触を確かめて、チーム監督らと幾度となく話し合いを持った結果、このランボルギーニで参戦する事に決めたよ。日本のみんなには、まだ僕がランボに乗っているのは想像がつかないかな(笑)?」とシュワガー。

「残念ながらアジアでのレースはないけれど、ぜひ日本のファンのみんなも僕を引き続き応援して欲しいね」と笑顔で語った。

 遠くドイツまで応援に来る熱心な日本人ファンをサーキットで見掛けるほど、いまだ日本にも根強い人気を持つシュワガー。今年はさらに世界のサーキットへ通う日本人ファンが増えるかもしれない。

 シュワガーは昨年、ユルゲン・アルツェンモータースポーツやアルピナワークスからVLNへ参戦し、シーズン中に2度表彰台に立った。ドイツ語圏内のみの放送ではあったが、任天堂WiiのテレビCMに友人のDTMチャンピオン、ティモ・シャイダーと出演するなどレース以外にも活躍した。

 今季は世界各地を転戦するFIA GT1を中心に活動をするが、ライフワークとなりつつあるニュル24時間にも昨年同様に、アルツェンモータースポーツのポルシェで参戦をすることが決定した。

 スモーパワーGTからはミハエル・クルムとピーター・ダンブレック、そしてスイスレーシングから参戦する荒聖治も加わり、スーパーGT500クラスで活躍した日本でお馴染みのドライバーが4人揃った。また、元F1ドライバーとしては、カール・ベンドリンガー、ミカ・サロ、リカルド・ゾンタ、ロメイン・グロージャンなども参戦するなど、ドライバーラインアップも豪華となったFIA GT1世界選手権。ヤス・マリーナでの開幕戦が非常に待ち遠しいところだ。

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