アメリカのホンダモータースポーツ活動を担うホンダ・パフォーマンス・デベロップメントは22日、アキュラのスポーツカープログラムにおいてド・フェラン・モータースポーツとの関係が終結したと発表した。
ド・フェラン・モータースポーツは過去2シーズン、アキュラARX-01b、ARX-02aを投入しアメリカン・ル・マン・シリーズに参戦。2009年は5勝を挙げ、アキュラの初のマニュファクチャラーズタイトルに貢献した。しかし今回、HPDでは経済的な要因により、ド・フェランとの関係を終結しなければいけないと説明する。
「経済的な圧力により、我々のプランを変更せざるを得なかった。よって、残念ではあるがド・フェラン・モータースポーツと我々のテスト、開発に関する契約を終了する」と語るのはHPD代表のエリック・バークマン。「2008年に参戦を開始したときから、ド・フェランは常に優勝を争ってきた。そして、2009年もLMP1クラスで素晴らしいバトルを展開してくれた」
「我々は過去2年、アキュラのスポーツカープログラムに多大な貢献をしてくれたド・フェラン・モータースポーツのメンバーに深い感謝の念を伝えたい。我々がタイトルを獲得できたのは彼らの活躍無しには語れなかった。チームのプロフェッショナリズムに感謝し、オーナーのジル(ド・フェラン)とメンバーがモータースポーツの世界で成功することを願っている」
一方、来季のIRL参戦を検討していると言われているオーナーのジル・ド・フェランは、「我々のチームが2年間、アキュラ・スポーツカープログラムでホンダのニーズを満たすことができたことを嬉しく思っている。しかし、現在の経済不況の中で関係を続けることができなかったことは、本当に不運だった。しかし、ホンダへの感謝とともに、チームが真に成功するチームになるようにしていきたい」と語っている。
