ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルは13日、FIA GT3規定に合わせたニッサンGT-R GT3を正式に発表した。
昨年のブランパン耐久シリーズにテスト参戦、熟成を進めていたニッサンGT-R GT3は、FIA GT1世界選手権に参戦していたJRMモータースポーツとパートナーを組みニスモが開発。ヨーロッパを中心に人気を博しているGT3規定のカスタマー向けレーシングカーで、価格は他のGT3マシンとほぼ同じ3200万円(29万8000ユーロ)で販売される。
12日にイギリスで開幕したオートスポーツ・レーシングカーショーで世界初お披露目となったGT-R GT3は、同時にドバイで行われているドバイ24時間レースに、JRMから参戦。11年にFIA GT1のチャンピオンを獲得したミハエル・クルムを中心としたドライバーラインナップで予選3番手を獲得している。
正式にお披露目されたニッサンGT-R GT3には、昨年までGT4規定のニッサン370Zでブランパン耐久シリーズなどに参戦していたRJNモータースポーツが、ニッサンとゲーム『グランツーリスモ』で進めている『GTドライバーアカデミー』のマシンとして導入を発表。また、ニュルブルクリンク24時間で活躍、昨年ニュルにオリジナルのGT-Rを持ち込んだドイツのシュルツ・モータースポーツも導入を発表し、ドイツのADAC GTマスターズに参戦することが明らかにされた。
さらに、2011年にFIA GT1世界選手権のチャンピオンを獲得したJRMモータースポーツは、活動の場をWEC世界耐久選手権に移すと発表していたが、12日のオートスポーツショーで、JRMのジェームス・ラムゼイ代表が「まだGT1世界選手権に参戦する可能性はある」と発言。ニッサンGT-R GT3が世界選手権に参戦する可能性も再浮上している。
今後、世界中のカスタマーにデリバリーが始まるGT-R GT3。日本でのデビューにも期待が高まるところだが、現在のところまだチームや参戦レースについてのアナウンスはされていないが、1台がスーパーGTに登場するのではないかという噂がある。