26日、フランス・マニクールで走行がスタートしたブランパン耐久シリーズ第4戦に、ついに本格的な日本車GT3カーとしてニッサンGT-R GT3が登場した。
これまで日本、そしてヨーロッパでテストが繰り返されてきたGT3規定のGT-Rは、今回のマニクールが初の実戦の舞台。ニスモとJRMモータースポーツのジョイントプログラムという形で開発されたマシンだ。
今回ステアリングを握るのは、GT-R GT3の開発も務めることになるリチャード・ウェストブロックとデイビッド・ブラバムのふたり。JRMでは、今回のマニクール戦はあくまでレースという環境でどういったパフォーマンスを示すかを判断するための実験の場としてとらえており、レースの結果は重要ではないとしている。
JRMでは10月にマシンの公式なお披露目を予定しており、それまでの間にイギリスなどヨーロッパでテスト参戦を実施するという。
「テストは今年初頭からスタートしていて、マシンは良く走ってくれた。我々としては、開発の一環としてコンペティティブな環境で試してみたかったんだ。我々は今回のレースの距離をプッシュすることでより多くのデータを集めることに集中しており、今回勝つために戦うつもりはない」とJRMのアンディ・バーンズマネージング・ディレクターは語る。
今回のレースでは、同じくテストとしてマクラーレンMP4-12C GT3も参戦。他のGT3マシンと競り合うことでGT-Rとともに貴重なデータを集めていくことになりそうだ。