2013年9月17日
日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社
日産勢、ブランパン耐久レースのタイトルを懸けニュル決戦へ
●ブランパン耐久シリーズはドイツ・ニュルブルクリンクでタイトル決戦
●ニスモグローバルエクスチェンジドライバーとして星野一樹がニュルブルクリンクに参戦
●ヤン・マーデンボローは、ブランパン耐久と併催されるF3にもエントリー
●FIA世界耐久選手権(WEC)は、テキサスで開催
●GTアカデミーから新たにふたりの卒業生が、トーマス・シェクターと共にシルバーストン1000kmに参戦
ニッサンは、今週ドイツのニュルブルクリンクで開催されるブランパン耐久シリーズの最終戦に、ふたりの才能あふれるゲーマー出身者をチームに投入します。このレースでは、同シリーズPro-Amクラスの2013年ドライバー、チームの両タイトルが決まります。
このPro-Amクラスのチーム選手権は現在、ニッサンをわずか1ポイント差でフェラーリが追っており、両者の一騎打ちとなります。
ルーカス・オルドネスはPro-Amクラスのドライバーズ選手権で首位に立っており、チームメイトのペーター・ピッツェーラとアレックス・バンコムが続いていますが、今レースの勝者は33ポイントを獲得できるため、3人全員にタイトルのチャンスが残されています。
ニッサンGTアカデミー・チームRJNは、このイベントに2台を投入します。#35 NISSAN GT-R NISMO GT3をドライブするのはオルドネス、ウォルフガング・ライプ、ピッツェーラ。#32 GT-Rは、バンコム、マーク・シュルツイスキー、マーデンボローが担当します。マーデンボローは併催される英国F3インターナショナルシリーズにもエントリーしています。
このブランパン耐久シリーズ最終戦はシリーズ唯一の1000kmレースとして開催されるため、駆け引きと戦略が重要となります。オルドネスは、このタイトルを懸けてのレースに向けて既に準備を整えています。
「長いレースになりますので何が起こっても不思議ではありませんが、タイトルを目指してレースに挑みます」とルーカスは述べました。「私たちにとっては難しいコースになるので、正確にセッティングを決めなくてはなりません。これまでグランプリコースでレースをしたことはないのですが、ここでのイベントでは何度も走ってきました。2012年にはニュルブルクリンク24時間でクラス優勝しているので、相性はいいと思います。今回のレースは、私にもニッサンにも、GTアカデミーにとっても大変重要なイベントです。今年はとても忙しく充実しているので、タイトルを穫って締めくくりたいですね」
オルドネス同様、ピッツェーラもグランプリコースでのレース経験はありませんが、ここでは何度も走行してきておりコースを熟知しています。
「私はニュルブルクリンクの雰囲気がとても好きですし、母国でのレースということでも気合いの入り方が違います」とピッツェーラは述べました。「このコースは私の自宅から2時間しか離れていないので、地元からたくさんの応援があるといいですね。このレースに向けては、いい手応えを感じています。正直、レース前に手応えを感じていなかったのはポールリカール戦だけだったのですが、その時はまったくうまく行きませんでした。今季はレーシングドライバーとしての初年ですが、選手権リーダーとして最終戦を迎えます。このチームの一員であることをとても誇りに思いますし、ニュルブルクリンクでは目標を達成したいですね。フェラーリの前を維持していればポディウムにも上がれると思います。タイトルを獲得できたら最高だと思いますし、いつも通り100%の力で挑みます」
このニュルブルクリンク1000kmでは、ニスモグローバルドライバーエクスチェンジのドライバーも参戦。星野一樹が、ピーター・ダンブレック、スティーブン・ケーンと共に、#23 JRMレーシングのGT-Rをドライブします。
「ブランパンのレースに参戦する機会を与えていただいた日産には、とても感謝しています」と星野は述べました。「とても興味を持っていたシリーズですし、このコースも大好きです。ニュルブルクリンク24時間には5回参戦していますが、今年は出ていないので、またここに戻ることができてうれしいです。ニスモグローバルドライバーエクスチェンジの一員に加わることができて、よかったです。これまでに日本にやってきた3人の外国人ドライバー(オルドネス、バンコム、マーデンボロー)には、驚かされることばかりでした。経験のないコースでも3周走っただけで慣れてしまい、そこからすぐにいいタイムを出していました。オルドネスと参戦した鈴鹿でのSUPER GTも、本当に楽しめました。とてもいい人柄で、レースの実力も素晴らしい。また彼とチームメイトとしてレースに参戦したいですね」
6時間レースとして開催されるニュルブルクリンク1000kmは、21日土曜日16時50分(現地時間)から予選を開始、9月22日12時15分にレースがスタートします。レースの模様は、nismo.tvでお伝えします。
GTアカデミーからふたりのレーサーが誕生
ブランパン・ニュル戦では、多くのGTアカデミー卒業生がタイトル獲得に挑む一方で、新たなウィナーがGTアカデミー優勝特典としてシルバーストンのレースに参戦します。
2012年のGTアカデミーは、中東地区のサルマン・アルカーター、南アフリカのアシュレイ・オールドフィールドを勝者に選出しました。今年3月にGTアカデミーを勝ち抜いたアルカーターとオールドフィールドは、様々なドライバー育成プログラムを受けて国際レースへの参戦に備えてきました。オルドネス、マーデンボローなどの卒業生同様、ふたりにはNISSAN 370Z NISMO GT4で国際格式の耐久レースに参戦する特典が与えられます。
GTアカデミーのプロジェクトの中での重要な要素に、勝者が指導役のレーサーから多くを学ぶレッスンがあります。2008年にはオルドネスが元F1パイロットのジョニー・ハーバードから指導を受け、2009年のドバイ24時間ではチームメイトとしてグリッドに並びました。アルカーターとオールドフィールドの指導に当たるのは、南アフリカ出身のベテランレーサー、トーマス・シェクターです。シェクターは、アルカーター、オールドフィールドと共に、今週開催されるシルバーストン1000kmに参戦します。
ニッサン勢の快進撃続く
フィリップ・シノーのシグナテックチームは、先週ハンガロリンクで開催されたヨーロッパ・ル・マンシリーズ(ELMS)で優勝。シグナテックを筆頭に、日産エンジン搭載車両が1-2-3-4位を独占し、ELMS、WECの両部門でニッサン勢が勝利を飾りました。
FIA世界耐久選手権(WEC)は次戦が今週末、米国ヒューストンにあるサーキット・オブ・アメリカで開催。LMP2クラスには日産エンジン搭載車両7台が激戦を繰り広げます。9月22日11時(現地時間)にスタートするレースの模様は、radiolemans.com、fiawec.comでも伝えられます。
<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト
http://www.nissan-motorsports.com/JPN/