日産自動車/ニスモは26日、横浜市鶴見区にオープンするニスモ新社屋で、2013年の日産グローバルモータースポーツ活動計画を発表し、この場で2014年に“ガレージ#56”の枠でル・マン24時間への復帰を明らかにしたが、これは将来、ル・マンのトップカテゴリーであるLMP1への参入の可能性に向けたデータ収集を見据えたものであるという。

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長が発表した内容によれば、環境技術を取り入れた特別枠“ガレージ#56”から2014年に参戦する車両はゼロエミッション・テクノロジーを用いた革新的なコンセプトのレーシングカーで、賞典外であることから総合優勝を争うものではない。

 このプロジェクトについて、ニスモの宮谷正一社長はオートスポーツwebの取材について、「詳細はまだ明らかにできません」としたものの、この車両は2012年に最初の“ガレージ#56”車両としてル・マンに挑戦したニッサン-デルタウイングの精神を受け継いだものであり、ニッサンは「今までになかったワクワクを提供できるレーシングカーを開発していきます」という。

 そしてこの車両は、将来ニッサンがル・マン24時間で総合優勝を争う存在であるLMP1カテゴリーへの復帰の可能性について、新しいパワートレインをテストすると同時に、最新のテクノロジーを採用したレーシングカーがル・マンのトップカテゴリーであるLMP1クラスに復帰する際に向けた、ACOとFIAへの必要なデータ提供という目的があるという。

 ル・マン24時間を運営するACOもこの発表を受け、歓迎のリリースを発表。近い将来、ニッサンがアウディ、トヨタ、そして14年からワークスとしてLMP1参戦を発表しているポルシェとともに総合優勝を争う可能性が生まれたことについて、喜びのコメントを寄せた。

「ニッサンのプロジェクトは、ル・マン形式の耐久レースが主要な自動車メーカーにとって、新しい技術を開発する場として相応しいことを証明した」と語るのは、ACOスポーティングマネージャーのバンサン・ボメニル。

「2014年からのLMP1レギュレーションに新技術を含みたいという、ACOとFIAの願望は成果を挙げている。将来、ニッサンのLMP1カテゴリーへの参入に向けて、彼らがガレージ#56枠を使って革新的なパワートレインをテストするという判断を下したことに対し、感謝したい」

 1980年代から90年代にかけて積極的にル・マンに参戦したニッサン/ニスモは、1998年にR390で3位表彰台を獲得するも、1999年のLMP車両ニッサンR391を最後にル・マンへのワークス参戦は行っていない。

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