日産自動車/ニスモは10日に行われた2010年モータースポーツ体制発表会で、2010年FIA GT1世界選手権への参戦体制を発表した。スモーパワーGTチーム、スイス・レーシングからそれぞれ2台が参戦する。

 今季のFIA GTには6ブランドから4台ずつのマシンが参戦するが、ニッサンGT-Rは4台が参戦。「1990年代初頭のWRC世界ラリー選手権以来の挑戦となるが、世界の強豪たちと戦っていくことになる」と宣言された。

 チームは既報の通りスモーパワーGTから2台、スイス・レーシングからそれぞれ2台が参戦する。スモーパワーGTはまったくの新規参戦チームながら、09年シーズンでGT-Rを担当したエンジニアのナイジェル・ステップニーがスモーパワーに加入。1台のドライバーはミハエル・クルム/ピーター・ダンブレックという日本にも縁が深いドライバーコンビとなった。もう1台のドライバーはまだ決定していない。カーナンバーはまだ確認がされていないとしながらも「22、23を申請している(眞田裕一ニスモ社長)」という。

 さらに、スイス・レーシングの2台には、カール・ベンドリンガー、ヘンリー・モサー、マックス・ニルソンがドライバーとして決定。アルガルベでのテストではチェーザレ・カンパニコが起用されたが、正式発表は見送られた。タイヤはスモーパワー、スイス・レーシングともにミシュランを履く。

 すでに2010年仕様GT-Rのテストはスタートしており、「順調なすべり出し」だという。この後2月21日〜22日にはポール・リカールにてFIAが主催する性能調整テストが行われ、その後パリのコンコルド広場で、オフィシャルラウンチイベントが行われる。開幕戦までにプライベートテストが行われた後、船積みされ、アブダビに向かうという。

 スモーパワーのドライバー、ミハエル・クルムは発表会で「どの程度のパフォーマンスが出るかはまだ分からないが、世界の舞台で、他のメーカーに負けないようがんばります。外国でがんばっていますから、どうか忘れないでください(笑)」と意気込みを語った。

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