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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2011.06.21 00:00
更新日: 2018.02.16 03:07

ニュル24時間に33台のポルシェが参加へ


プレスインフォメーション\t2011年6月21日

ニュルブルクリンク24時間レース

33台のポルシェがアイフェルのロング・ディスタンス・クラシックに挑戦

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、6月25日、26日にニュルブルクリンクで開催される24時間レースに参戦します。ドイツのアイフェル地方で39回目の開催となるこのロング・ディスタンス・クラシックレースには、昨年同様ポルシェAGおよび各カスタマーチームから合計33台の水平対向6気筒エンジンを搭載したポルシェ車両が投入されます。ドイツ最高峰のモータースポーツのイベントにおいてポルシェは過去5年間に4回の総合優勝を飾っており、今年は8名のポルシェ ワークスドライバーが参戦します。

 昨年、感動的な24時間レースデビューを飾り、200,000人を超える熱烈な観客の目前で8時間もの間レースをリードし世界中の話題を独占したポルシェ911 GT3 Rハイブリッドが今年もゼッケン9で北コースに戻ってきます。しかし、主催者側の意向でこの車両には大幅な制限が加えられ、最新のクラス見直しの結果、エンジンの出力は448 HPに抑えられています。この性能調整をもとに1周の計測を計算したところでは、911 GT3 Rハイブリッドのシステム出力は進化したにも関わらず昨年の車両を下回ることになります。

「私達には、主催者側がさらに性能制限を厳しくした理由がまったくわかりません」とポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは語ります。「クラス分けのベースとなる2011年のニュルブルクリンク・ロング・ディスタンス選手権の2回のレースでは、その根拠となるようなデータはありませんでした。私達はGT3 Rハイブリッドが、他のGT3と同様のラップタイムをより高い効率で達成することを目標としてきました。この目標は長期的にも正しい方向性であると信じていますが、この取り組みにまだ賛同できない、もしくは賛同しないモータースポーツのオフィシャルがいることが非常に残念です」。

 ポルシェ911 GT3 Rハイブリッド2.0に乗り込むのは、ポルシェのワークスドライバーのイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)、リヒャルト・リーツ(オーストリア)、パトリック・ロング(米国)およびマルコ・ホルツァー(ドイツ)で、全員がこの車両の開発に深く関与しています。ヴァイザッハ生まれの革新的なレーシングカーの効率は、ハイブリッドコンポーネントの最適化によりさらに高められています。GT3 Rハイブリッドのバージョン2.0に搭載されたハイブリッドのレイアウトは、先代から引き継いでいます。フロントアクスルに搭載された2基のモーターの出力はそれぞれ60 kWから75 kWに増加しています。これらのモーターは、度重なる性能調整により出力が448 HPに抑えられた4リッター水平対向6気筒エンジンをアシストします。1度に数秒間、ドライバーは約 200 HPのパワーブーストを使うことができ、これは、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムで考えた場合、約32 HPのパワーアップに相当します。プログラミングにより、このモーターによるパワーブーストはアクセルペダルを使って自動的に引き出されます。さらにパワーブーストは、たとえばオーバーテーク時にドライバーが任意に使用することもできます。

「911 GT3 Rハイブリッドが昨年見せつけた強力なパフォーマンスをさらに向上させるため、全力を尽くします。ライバル達も大きな進化を遂げているので、これは簡単なことではありません。また、私達の車両にはより大きなハンデが課されているため、なおさらです」とイェルク・ベルクマイスターが話します。ポルシェのワークスドライバーであるベルクマイスターは北コースでのレースを心待ちにしています。「北コースは、世界でもっともすばらしいコースのひとつです。信じられないほど厳しく、信じられないほど楽しい。1周1周が挑戦の連続です」。

 今年は優勝を狙うマンタイレーシングチームはイエロー/グリーンのデザインを纏った911 GT3 Rと911 GT3 RSRを投入します。これらの車両は、ポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)、ロマン・デュマ(フランス)、マルク・リーブ(ドイツ)およびマンタイのドライバーであるルーカス・ルハー(スイス)がステアリングを握ります。4人のドライバーが獲得してきたメジャーな世界タイトルは50を超えています。

 ティモ・ベルンハルトは、ノンストップのモータースポーツの祭典で毎年新たな興奮を味わうと言います。「北コースを走るのは、常に貴重な体験です」と、2006年から2009年まで4年連続でポルシェにニュルブルクリンク24時間総合優勝という栄冠をもたらしたポルシェのワークスドライバーであり2010年のル・マン ウイナーでもあるベルンハルトがコメントしています。「ドライバーとして常にプレッシャーに晒され、何周にもわたって息をつく暇もありませんが、クルマを降りる気にはならないのです」。

 もうひとりのポルシェのワークスドライバーであるウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)は、ファルケンモータースポーツチームから参戦します。#44のポルシェ911 GT3 Rには、チームメートのマルティン・ラジンガー(オーストリア)、ピーター・ダンブレック(イギリス)およびローランド・アッシュ(ドイツ)が乗り込みます。また、ハリボーマンタイレーシング(8号車)のリチャード・ウエストブルーク(イギリス)、クリスチャン・メンツェル(ドイツ)、マイク・シュトルスベルク(ドイツ)およびハンス・ギド・リーゲル(ドイツ)も、優勝を目指します。ヴォッヘンシュピーゲル・チームマンタイに乗り込むドイツ人、ゲオルグ・ヴァイス、オリバー・カインツ、ミヒャエル・ヤコブおよびヨッヘン・クルムバッハは北コースのスペシャリストとして#26のポルシェ911 GT3 RSRをドライブします。

 マンタイレーシングのポルシェ911 GT3 R(10号車)では、マルク・ギンドルフ(モナコ)、ウォルフガング・コーラー(ドイツ)およびピーター・シャーマッハ(ニュージーランド)がドライバーを務めます。

 第39回ニュルブルクリンク24時間レースは、現地時間で6月25日(土曜日)の16時にスタートします。

ニュルブルクリンク24時間レースのスケジュール(現地時間)

6月23日(木曜日)
14:30 – 16:00 フリープラクティス
19:30 – 23:30 第1次予選

6月24日(金曜日)
14:00 ポルシェ記者会見
16:55 – 18:55 第2次予選

6月25日(土曜日)
13:30 – 15:10 グリッド整列
15:40 フォーメーションラップ
16:00 スタート

6月26日(日曜日)
16:00 フィニッシュ


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