ピレリ：新型車用タイヤ
自動車メーカーとの密接なコラボレーションで
ジュネーブショーにおける主要な展示車両にPZEROが装着される

2013年3月5日、ジュネーブ
ピレリは、ジュネーブモーターショーにおいて、各自動車メーカー向けに開発したマーク入りタイヤを紹介しています。これらのタイヤは、それぞれのモデルごとに専用開発されて承認を受けています。そして、補修用タイヤとして自動的に選択されるよう、サイドウォールにそれぞれのOEタイヤマーキングが刻印されています。先端技術が投入されたこれらのタイヤは、ピレリのエンジニアと世界中で注目を集めている高級自動車メーカーとが共同で開発したものです。今回のジュネーブショーで展示されているAston Martin、Audi、Bentley , BMW、Ferrari、Lamborghini、Mercedes、Porscheをはじめとするモデル、そして、ニューMcLaren P1、ニューFerrari Enzo、ニューMaserati Quattroporteなどの名だたるモデルがピレリのビスポークタイヤ（オーダーメイドタイヤ）を装着しています。

ピレリPZEROとCINTURATOのビスポーク・マーキング
世界をリードする自動車メーカーとの開発作業においてベンチマークとなったのは、高い技術に裏打ちされたピレリのウルトラ・ハイパフォーマンス・レンジのPZeroファミリー（PZeroおよびPZero Corsa）でした。PZeroは、2007年に発表されて以来、世界トップの自動車メーカーとのパートナーシップにより、パワフルでプレステージャスなモデルに装着されつづけ、着実に進化を遂げてきました。

自動車メーカーと共同で新たに開発されたPZeroは、サイドウォールにあるピレリロゴの横にメーカー別のマークが刻印されています。これらのタイヤは同じ起源を持ちながらも、単なるOE用PZeroではなく、モデル毎の要求に対しテーラーメードされたタイヤとなっており、各々が共に開発されたモデルに対しそれぞれの役割を果たしています。これらのタイヤの中でも最も新しいのは、LamborghiniAventador、McLarenP1、Maserati Quattroporte用のタイヤです。

現在までのところ、PZeroが獲得している承認数は250となっており、そのサイズレンジの豊富さはこのタイヤの性能の高さを示しています。

PZeroタイヤの基本的な特徴は、ドライ/ウェット両路面における制動距離の短縮、ストレート/カーブにおける精確なロードホールディング性能や操縦性能、パーフェクトな乗り心地などがもたらす高い安全性能です。

PZeroのタイヤコンパウンドとビードには特殊なナノテクノロジーが採用されており、それが乗り心地の良さとスポーティング性能を確実なものにしています。また、トレッドパターンにおいては、湿った路面においても最大限のグリップを確保するために3つの縦方向のグルーブが設けられており、静粛性も確保されています。そして、非対称パターンが均一な摩耗に寄与しています。また、時速370kmに達しても変形しにくい構造となっています。

現在、PZeroには17〜21インチの50〜20扁平シリーズが揃い、約130サイズがラインナップされています。

自動車メーカーと共同開発されたマーク付きタイヤには、中〜大排気量車向けに初めて登場したエコロジカル・ハイ・パフォーマンスタイヤであるCinturatoP7も用意されています。CinturatoP7は、発表直後から主要な国際タイヤテストにおいていくつもの勝利を納め、マーケットリーダーとしての位置を獲得しています。特に、新車装着用のCinturatoP7は競合製品よりも重量を軽減させるために、新しいナノフィラーとポリマーをコンパウンドに採用した結果、装着車両が環境に与えるインパクトも低減させています。また、転がり抵抗を20％削減したことにより、CO2排出量が4.2％低減しています。非対称パターンの採用により、ウェット路面でもカーブにける安全性を最大限に確保し、他の製品と比較してノイズレベルを30％抑制しています。CinturatoP7は、タイヤの寿命末期まで均等な摩耗となるよう設計されています。