ル・マン24時間およびル・マン・シリーズに参戦、来季ニッサン/ニスモのVK45DEエンジンを搭載するチーム・ブリュイッヒラジッチの首脳陣が、東京・大森のニスモを訪問。新エンジンとその開発状況を視察した。

 チーム・プリンシパルでドライバーのティム・グリーブスとその息子ジェイコブ、そしてポール・トーマスという首脳陣は、ニッサン/ニスモのヨーロッパでのエンジン組み立て・供給を担当するザイテック・モータースポーツのアレンジで東京・大森にあるニスモ本社を訪問し、来季ブリュイッヒラジッチのマシンに搭載されるVK45DEエンジンを視察したという。

 2009年までスーパーGTのニッサンGT-Rに搭載されていたVK45DEエンジンは、来季からLMP2用エンジンとして新たにザイテック・モータースポーツを通じて販売される予定。ブリュイッヒラジッチは最初のパートナーチームとなっており、ザイテックを通じて2基のエンジンを注文している。

 ニスモを訪問したグリーブスは「ニスモのエンジン開発状況には満足しているよ。デリバリーが当初の予定よりも少し先になるかもしれないが、我々のシャシーに積まれるまでに6000kmのダイナモ上でのテストが行われるとのことで、とても励みになっている」と開発状況を語る。

「エンジン供給に関してはたくさんのオファーがあったが、ターボエンジンを制作するメーカーがリストリクターサイズに疑念を持っていることを知っていたし、我々は自分たちで計算をし、ニスモのVK45DEエンジンを採用したパッケージが、我々にコンペティティブなプラットフォームを提供すると確信している」

 チームのポール・トーマスは、かつてTWR(トム・ウオーキンショー・レーシング)でニッサンR390に携わった経験があるとのことで、ニッサン/ニスモとの再会を喜んだという。

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